Tough TG-7レビュー!全ての外遊びのための防水タフカメラは海・山・川で大活躍!
防水&タフなカメラの最高峰、Toughシリーズから2023年10月に新製品が発売されました!
OM SYSTEM Tough TG-7
(オーエムシステム、タフ ティージーセブン)
引用:OMデジタルソリューションズ
新しいTGシリーズか!前機種TG-6とはマイナーチェンジという噂だけど、実際どうなんだ?
防水タフカメラってどんな使い方ができるの~??
おすすめはどれ??
なんて方も多いことでしょう。ムーアも購入するまで結構悩んだので分かります。
結論から言うと、TG-4、TG-5を持ってる方は買い換えた方がいいです!
TG-6買ったばかりの人はそこまでメリット無いかも。
逆にTGシリーズ持ってない方は世界の解像度が上がります!
世界の解像度!?
買い換えた方がいい理由や解像度(画質の話ではない)の話は最後まで読むと分かると思います!
OM SYSTEM Tough TG-7とは
引用:OMデジタルソリューションズ
そもそもどんなカメラやねん、って事なんですがTG-7はオリンパス時代から続くToughシリーズの最新作。
防水、防塵(砂や泥汚れの耐性)、耐衝撃のタフネスカメラとして、アウトドア愛好家にとても親しまれてきたシリーズです。
シリーズの特徴はなんといっても、そのまま水中で使用できる防水性能、そしてマクロ撮影の顕微鏡モード。詳しい使用例は後述しますね。
アウトドア好きの9割はTG持ってるよね。
※個人の感想です(笑)
前作TG-6の登場から4年、満を持して登場したTG-7。
その間、オリンパスが映像(カメラ)事業を事業譲渡し、新会社として発足したOMデジタルソリューションズ(以下OMDS)に引き継がれ、スマホの画質も飛躍的に向上、といろいろあったため新機種が出たというだけでも喜んでいるファンもいるくらい、刺さる人には刺さるカメラです。
TG-6からはあまり変更が無いという話でしょ?
外観が結構変わっていて、思ったより「進化した」印象を受けたよ!
実はTG-7発売前にTG-6をOMDSさんから2か月ほどお借りしていました。それまではTG-4を使用していましたが、なんか外観がめちゃかっこよく、かつ握りやすくなっていました。
その他、地味に背面モニタの色再現性が良くなっていたり、WiFiの通信速度が向上していたりします。
過去モデルはスマホへの転送にかなり時間がかかりイライラしましたが、TG-7はOM-1(最新ミラーレス一眼)と同じくらいに良くなっている気がしますね。
これ結構嬉しい!
センサーや画像処理エンジンは古いタイプのままですが、イコール完成されたカメラであるともいえます。
マニアックな話をするとセンサーサイズを大きくしてほしい!という意見や被写体認識機能を入れてほしかった!とか不満のあるカメラ好きの方もいるでしょうけど、サイズ感や「タフ」というコンセプトを守るとこれ以上ない進化なのかな、とも思います。
TG-7の外観(開封の儀)
儀式なのでやらねばならぬ。ということで開封の儀です。
箱はこんな感じ。簡素な段ボールだな、と思いましたが、過去シリーズの青白の箱がダサかったのでアリです。
中身はこんな感じ。シンプルですね。
かっこいい。シリーズで一番かっこいい。これ大事ですよね。
タフカメラってキャンプギアと一緒で、見た目が重要で所有感を満たしてくれるこのかっこよさ。惚れる。
グリップを別角度から。この出っ張り具合、伝わりますかね。溝加工もしてあって握りやすい。
背面や上面のボタン配置やダイヤル配置は前モデルと変わらず。ズームレバーの使いやすさ、上面ダイアルで拡大中の再生しやすさなど継承されています。
本体側面。安心の二重ロックとパッキン。おお、ホントにUSBがtype-Cになっていますね。
前モデルまではUSBmicroBというマイナー端子だったので、充電ケーブルがスマホなどと共同で使えるのは嬉しい限り。iPhoneもついに独自端子からUSB-Cになりましたね。時代ってやつです。
底部分。こちらも二重ロック解除で、バッテリーとSDカードスロット。
OM SYSTEMロゴの入ったレンズ。防水カメラでこんなに大きいレンズが中央にドンとあるのはTGシリーズくらいではなかろうか。
大きいレンズは明るいレンズ。光をたくさん取り込むので、水中など暗い場所にも強いカメラです。
なめまわすように外観を見たところで、使用例とおすすめ機能を見ていこう!
どんな使い方ができるのかな?
TG-7×シュノーケリング
TG-7は15m防水なので、川遊びや磯遊び程度での水中撮影ならそのまま沈めて撮影できます。
TG-7の水中撮影モードは5種類。
海と川で水中モード、試してきました!
※高画質は記事最後の実写サンプルにて確認できます。
水中スナップ
迷ったら、このモード。比較的どの状況でも対応できるので、通常水中ではこのモードで撮影します。
海に潜ると泳ぎ回るベラの仲間、キュウセンやカミナリベラを遠くに発見。水中スナップで追い回します。
カラフルな水中の世界が撮れるのいいなぁ〜
石の藻類を食むボラを見つけたので水中スナップでズームして撮影。少し離れていても撮れる万能モードですね。
水中マクロ
水中で近距離の被写体を撮影するモード。
顕微鏡モードを使用するほどは近づけないけど近い距離に魚がいるときなど活躍します。結構使い勝手良いです。
底でじっとしていたアナハゼ。泳ぎ出した瞬間に水中マクロで連射。
プロキャプチャーモード(シャッターボタン半押し中も記録を行い、全押しした瞬間から5コマ遡り記録する機能)も搭載されているので決定的瞬間も狙えます。
でた!魔法の時間巻き戻し機能!
逃げずにこちらを見つめるナベカ。そっと近づき水中マクロでズームして撮影しました。
被写界深度(ピントの合う位置)が浅いので、背景や前景がキラキラとボケるのが美しいですね。
拡大するだけがマクロモードじゃないんだな。
石の下にさっと隠れたイシガニ。水中マクロで構え、出てくるのを待って撮影。
水中モードは水中で見た色の再現性が高く、水面からの光でカラフルに光るイシガニを見たままに再現してくれました。
ふいに岩陰からカサゴ!
動揺してすぐに逃げられてしまいましたが、水中マクロで何枚かは撮れました。
水中顕微鏡モード
じっとしているような生きものに、ギリギリまで近づいて接写!そんな時は水中顕微鏡モードです。
こちらは川の中。夕方の暗くなってきた時間帯に、逃げないシマドジョウを発見。
そろりそろりと近づき、顕微鏡モードでズーム。最大倍率まで上げて質感まで伝わるような写真が撮れました。
数センチのドジョウが巨大魚に見えるね!
こちらは海で、全く逃げないアサヒアナハゼに遭遇したので接写。顕微鏡モードでズームして撮影。マクロでも良い場面だったかもしれませんね。
リモート撮影
このカメラ、スマートフォンと接続してライブビュー撮影ができます。
潮だまりなど浅い水場で、顔を突っ込まなくてもスマホを画面を見ながら撮影ができちゃうんですね。
顔つけなくても良いんだ!便利!
カメラが完全に水没すると電波が届きにくくなるので、やや限定的な使い方ですが便利です。
陸上なら結構離れても撮影できるので、生きものの通り道にカメラを設置して、スマホから遠隔撮影…なんてのも試してみたいですね。
水中で使った後は
撮影終わったあとは水洗い。特に海水は真水で洗い流しましょう。
川遊びや磯遊びの幅が広がる!私も使ってみたい!
TG-7×生きもの観察
TG-7は水中だけが得意というわけではありません。
得意の顕微鏡モードを使用して、昆虫やお花の撮影がとっても楽しい!
お散歩や通勤通学で気軽にパシャリ。タフなのでカバンの奥で押しつぶしても大丈夫。
大事に扱って!笑
上の写真で撮影していたツチイナゴ。歩いていてパッと見つけた生き物を顕微鏡モードでパッと撮れるのがTG-7の魅力。
夕方になり気温差で動きが鈍っていたのか、かなり接近しても逃げませんでした。
昆虫はゆっくり近づけば逃げないことも多いので、チャレンジして欲しいな!
これまた動かないカメムシを発見。
接写するとピントが全体に合わないので、深度合成モードで撮影。
カメムシって穴だらけ!
ちなみに合成しないとこんな感じ。ピントの合っている位置が少ないですよね。
夕暮れ時にイトトンボも発見!
夕陽を背景にしてパシャリ。顕微鏡モードで背景をぼかしました。
うーん映えるね!
夕焼けシルエット!こりゃあ良い!
夕焼けの時間帯まで待ち、何かいないかな〜と探してみるとアブラムシとアリがいたので顕微鏡モードで撮影。
とにかく撮るのが楽しい!
今まで気づかなかった被写体に興味が湧くし、散歩が楽しくなるね!
TG-7×キャンプ
キャンプでも絶対活躍するTG-7。
もはやキャンプギア。キャンプにピッタリの機能も少し試してみました。
と思ったら水中撮影し過ぎてバッテリー切れしてしまったので急遽モバイルバッテリーで充電しました。
同梱の充電ケーブル持ってきてなかったんですが、カバンに入っていたモバイルバッテリーケーブルはUSB-C。
いざと言う時互換性があるのはやはり助かるなぁ。
充電も終わり、撮影場所に移動。暗くなってきたので簡易ライトとして活用。
Infoボタン長押しで、電源入ってなくてもライトつけられるのが結構便利ですね。
そして撮りたかったのがこれ!
おおー!星空撮影!
でも設定とか難しいんじゃないか?
ところがどっこい、ライブコンポジットモードで撮影するだけ、あとは自動で撮ってくれます!
全部自動!?
シーンモードにダイアルを合わせ、ライブコンポジットモードに設定。三脚で固定して、シャッターボタンを押すと今回なら8秒の長時間露光を15分間で約100回ほど繰り返し、明るい星の光跡だけを重ねて合成してくれる、という訳です。
とにかく自動で星の光跡を撮ってくれるのね(笑)
もういいかなーという所でもう一度シャッターボタン押せば撮影終了です。
背面モニタの画像に光跡がどんどん伸びていくのが面白い♪めちゃ簡単ですよ!
今回は時間の関係で一発勝負!
上手くいって良かったー!
宿泊するキャンプならではの星空撮影、楽しんでみてください!
TG-7×子供と撮影
TG-7はタフカメラ。タフってことは壊れないので、子供に託しても安心なんですね。
落としても踏んでも汚しても壊れないからね。笑
やったー!
実際に前モデルTG-6を落下させた時の動画がこちら。
これ、OMDSさんからお借りしたデモ機でしたが、この後普通に撮影して返却しました。
恐ろしいことするな!
顕微鏡モードなんかは自由研究にもめちゃくちゃ活用出来ますし、壊す心配もないし、小学生向けのカメラと言ってもいいくらいですね。
TG-7おすすめ周辺グッズ
TG-7は周辺アクセサリーやグッズが豊富にあるのも良いところ!
デザインはTG-6から変更されていますが、レンズのマウントやボタン配置はあえて変えないことで、過去シリーズと共通のアクセサリが使えるのが嬉しいですね。
まずは本体。
個人的にはレッドがメリハリ効いてていいなと思いましたが、ブラックも手に取るとグリップの溝が良い味出しててカッコイイです。
皆さんはどちらを選びますか?
周辺グッズとしては、まずはこちら!
保護フィルムは絶対買った方がいいです!絶対ですよ!
特に水中で使う予定があれば、めちゃくちゃ傷がつくので同時購入をオススメします。
保護フィルム自体も傷がつくので、強化ガラス系のフィルムが良いと思います。
上のPDA工房のフィルムは安心の日本製なのでおすすめです。
続いてこちら。顕微鏡モードを最大限活かすには必須のフラッシュディフューザー。
被写体に1cmまで接近すると、カメラ本体の影がかかりフラッシュも届かない…そんな時にレンズの周りから光を放ち影を無くしてくれる優れもの。
TG-7買うなら必ず買っておきましょう。過去シリーズで使用していた方はそのまま使えるのでOKです。
こちらは魚眼レンズ。広角撮影ができるようになるレンズで、なんと水中でも使用できます。
同じ距離から撮影しても、画角が広くなりますね。
接写もできますので、手前に被写体を置いて背景を広く写したりもでき撮影の幅が広がります。
アダプターが無いと付けられないのでセットで用意しよう!
お子さんに川や海で使ってもらうなら、こちらもおすすめ。
うっかり手を放しても浮いてくれますので安心です。
純正のソフトケース。金属を使用していないので、腰につけたまま海に入っても錆びずに長く使えます。
ムーアも今回買ってみたよ!良い感じ。
ついでにこっちも買ってみました。
ホルダーにつけたまま撮影もできる優れもの。
この状態で身につけておけばスマホより早くさっと撮影できそうですね。水中ではこの状態で身に着けて、ソフトケースに広角レンズを入れようかと思っています。
TG-7まとめ&実写サンプル(高画質)
TG-7で通勤通学で気になったものをアップで写したりすると、色んなものが被写体になりうる、と気づきます。
普段と同じ景色なのに、カメラを通すことでいろんな発見に繋がるんですね。そんな魔力がTG-7にはあります。
世界の解像度が上がるってのは、見慣れた景色から面白いものに気がつけるようになるってことなんだね!
カメラ1つで通勤通学、子どもとの遊び、どんどん楽しくなっちゃうよ!いつでも持ち歩こう!
写真はブログ用に画質を落として掲載していましたので、高画質版をこちらにまとめて載せておきます。表示に少し時間がかかりますのでご了承ください。
TG-7で良きフィールドワークを!
X(Twitter)でも写真を定期的にアップしてるので見に来てね!