カワセミ写真の撮り方!飛翔や飛び込み撮影にチャレンジ!
こんにちは!
野鳥の観察など、自然観察の講師をしているムーアです。
かれこれ15年以上、国内外で野鳥の撮影もしているよ。
今回は、カワセミの撮影方法について詳しく解説します。
そもそもカワセミってどこにいるんだ~!!?
なんか動きも早そうで、撮影なんて難しそう!
という初心者の方向けに、カワセミの見つけ方からカメラ選びまで徹底サポートしていきましょう!
カワセミはどこにいる?
昔は「渓流の宝石」、なんて言われていました。
最近では、「近所の川にいる宝石」って感じですかね?笑
多分、みんなの家の近くの川にもいるよ
というくらい身近な野鳥になりました。
実は川の護岸化が進む前は住宅地でも見られていたので、都市部に戻ってきたというのが正しい表現ですかね。
小魚を捕まえて食べますので、原則として水辺で見られます。川とか、池とかですね。
まずはカワセミを見つけよう
身近な鳥とはいえ、川に行けば必ず見られるわけでもありません。
撮影前のロケハン(下調べ)が大事!
カワセミ撮影は1日にしてならず。何度も通って良い写真が撮れますので、通いやすい場所でカワセミを見つけましょう。
近所に水辺があれば、そこで探します。カワセミは飛ぶときに鳴くことが多いので、まずは声を手掛かりに探してみましょう。
声はサントリーの愛鳥活動のページから確認できます。飛ぶときは地鳴き、春先はさえずりが聞かれます。
チィーッと聞こえたら探してみるんだね!
カワセミの行動パターンを把握しよう
カワセミの行動範囲はそこまで広くありません。
特に餌場は縄張りになっていることも多く、複数のカワセミが場所取り争いをしていることも珍しくありません。
水辺にせり出した木の枝や、岩、コンクリートなどカワセミが好んでとまる場所があるので、探してみましょう。
とまっているカワセミを見つけられたらチャンス!じっくり観察してみましょう。
ふわりとジャンプして飛び込み、魚を採って枝に戻り、獲物を叩きつけて弱らせて食べ、勢いよく糞をする(笑)
行動パターンが読めてくると、撮影もしやすくなってきます。
早く撮影したいけど、我慢なんだな!
観察結果をノートにまとめておくといいよ。
カワセミ撮影に適した時間帯
カワセミに限らず、野鳥が最も活動的になるのは早朝と夕方です。
特に夜明けは活動的ですが、あまり暗いとシャッタースピードが上がらず、カワセミ撮影には不向きです。
朝早く、少し明るくなってから、くらいがベストな時間帯でしょう。
実際、今回の撮影チャンスもほとんど午前中の早い時間帯。
昼頃から撮影チャンスがぐっと減ったよ。
カワセミ撮影のカメラ選び
行動パターンが読めれば撮影出来るかと言われると、普通に難しいです。
だって、高速で移動している鳥にピントを合わせてブレずに撮影なんて素人にはまず無理なレベルです。
じゃあどうするか、カメラの性能に頼っちゃいましょう!
おすすめカメラ&レンズはこちら!
ニコンやソニーのフルサイズ機って、70〜100万円くらいするんですよ。
たっか!!
機能は負けず劣らず、30万のカメラがあると言ったらどうする?
はい、それがこのOM-1 Mark Ⅱです。
・カメラがカワセミ(鳥全般)を認識して自動でピントを合わす
・秒間50コマの高速連射で素早いカワセミを捉える
・ボタンを押した瞬間から遡って記録。
▶人間の反射神経を補い、カワセミに追いつく!
・防塵・防滴で屋外撮影も安心
・フルサイズ機の2倍の望遠効果でカワセミをより大きく写せる
カワセミ専用機か?
というほどピッタリのカメラ。
ソニーの100万円のカメラでも秒間30コマですからね(画素数の差はあれど)。
画素数が高すぎると連射速度が上がらないんだな
OM-1 Mark Ⅱとほぼ同時期に発売となったこちらのレンズ。
脅威の換算1200mmが手持ち撮影出来てしまうという凄いズームレンズ!
凄い!
いやどのくらい凄いのか教えてよw
・直線ズームで倍率を一瞬で変更可能
▶頻繁に位置が前後するカワセミも最適な画角で追い続ける
・手持ち撮影、三脚撮影どちらも安定
▶カワセミを探し歩き、待ちの撮影もできる
・防滴設計で水辺の撮影も安心
なるほど、小さなカワセミを撮るにはピッタリのレンズだな!
とまぁこちらもカワセミ撮影にピッタリのレンズです。
OM-1 Mark Ⅱとの相性抜群の単焦点レンズ(ズームできない)。
単焦点レンズはなんといっても解像度の高さが魅力。この300mm F4.0はマイクロフォーサーズの望遠レンズの中でも群を抜く解像度です。
ズームで画角を調整できないので距離感が難しいですが、写りは抜群です。
御託はここまで!
実際に撮影してみたよ!
1週間カワセミ撮影チャレンジ!
今回はOMデジタルソリューションズさんから機材をお借りして、あまりやった事ないカワセミの飛び込み写真の撮影にもチャレンジしてみました!
ロケハンから撮影までの一例として参考にしてみてね!
ロケハン~カワセミを見つける~
まずはカワセミを探します。
ロケハンでは、自宅から通いやすい水辺を3~4か所探し周りカワセミの声がしないか探します。
あてにしていた有名な池に2日連続で行くも声すら聞こえず、近所の川でまさかのご対面(笑)。
しかし、距離も遠く、背景もコンクリート。
飛び込む場所も、止まる枝もバラバラですぐいなくなってしまいました。
飛んだ先には確か緑地と小さな池があったはず!
これが大当たり!こちらの池では座って待っていれば、近くで飛び込む様子も観察できそうです。
ここからは、撮影も一応しつつ観察を続けます。丸1日見続けると、おおよそ行動パターンが読めてきます。
こんな感じでメモしたよ。
さっき見たよ(笑)
飛び出し撮影~プロキャプチャーモード~
2日ほどロケハンしながら撮影。3日目から本格的に撮影に専念します。
止まる場所や、飛び込む場所に当たりを付けて狙うよ!
枝に止まっている写真は比較的簡単に撮影できました。
150-600mmのズームレンズで、少し遠くの枝に止まったカワセミを撮影。捕らえたザリガニも写っています。
ザリガニを咥えたまま飲み込まないので、「巣に持って帰るかな?」と期待し、プロキャプチャーモードを選択。
図解するとこんな機能!シャッターボタンを半押ししている状態から仮記録してくれるので、飛び去った後に反応しても間に合っちゃうんですね。
そして撮影できたのがこちら。
おお!翼を広げてかっこいい写真!
一発成功!OM-1 MarkⅡは頼もしいカメラだ!
これが楽しくて楽しくて…笑
枝からの飛び出す瞬間なら、本当に誰でも簡単に撮影できてしまう夢のようなカメラですね。
強いて言うなら画角に収めるのが難しかったですね。
ただ、ある程度飛ぶ方向は予測がついているので、狙い通りに撮れるとめちゃくちゃ気持ちいいですね!
ロケハン大事!
飛び込み撮影~読みと忍耐~
翼を広げた「飛び出し」写真が撮れると、やはり水中への「飛び込み」写真が撮りたくなります。
そこで、50回以上飛び込みを観察し、確率の高い水面に狙いを絞り、ピントを合わせておきます。
そしてカワセミが枝にスタンバイしたら、プロキャプチャーモード半押しで待機。人差し指がぷるぷるしますが、じっと我慢…
片目でファインダーを覗き、もう片方でカワセミを観察します(むずい)。
飛んだ!
ピントが合わない…!これはなかなか難しい!
今回は水面の背景もごちゃごちゃしていて、鳥認識も間に合いません。
何度も頑張るよ!
ということで、数日通って撮れたのがこちら。
まだまだ納得いかないけど、数日間でこれだけ撮れたら満足よ!
シャッタースピードは1/4000秒になるように、ISO感度は高めに設定、ズーム倍率は距離によって変えつつ、など細かいコツも掴めました。
条件が良ければ、水面から顔を出したタイミングでOM-1 MarkⅡが鳥を認識してピントを合わせてくれます。
150-600mmは少し絞ると解像感が増すので、明るい日がオススメだね。
ということで、カワセミ撮影を存分に楽しめました。
ロケハンから撮影まで7日間程度、実質1週間でのチャレンジでした!
まとめ(おすすめ機材まとめ)
カワセミ撮影は事前のロケハンと、機材選びが重要ということが分かりましたね。
おすすめ機材を並べておくよ!
プロキャプチャーモード、高速連射、防塵防滴、小型軽量、まさにカワセミ撮影専用機!なカメラ。
この価格帯では圧倒的な性能です。
公式サイトで購入すれば、3年間無償で修理してくれますよ!(水没などはNG)
高倍率ズームレンズ。今回のカワセミ撮影はこちらのレンズを使用しました。
カワセミに限らず、これ1本で野鳥撮影が完結してしまう超万能レンズです。
3年物損サポート対象で、公式サイトから追加料金で水没や落下での故障も無料になります!すご!
OM SYSTEMの個人的に最高峰の解像度を誇る望遠単焦点レンズ。
ムーアも野鳥撮影するときはだいたいコレ。1.4倍のテレコンバーターを付けて撮影しています。
カワセミ撮影の時はテレコン無しで丁度良さそうですね。おすすめです。
こちらも3年物損に対応!
まずはOM-1 MarkⅡボディーを購入してみましょう。
望遠レンズと組み合わせる場合はレンズキットではなく、ボディー単体を選ぼう!
保障の内容も忘れずチェック!
Amazon payだと会員割引できないので注意!会員登録で5%割引になるよ!
メールアドレスで会員登録できるよ
初めて公式サイトを使う人は、ボディーとレンズを別々に購入することをお勧めします!
会員になって、一度ボディーを購入すると、レンズが10%OFFで購入できます。
あとは届くまでわくわく待つだけ!
1年中、カワセミ撮影を楽しんでいる方って結構いるんですよね。
カワセミの撮影だけでも奥が深く、練習すればするほど狙い通りに撮れるので毎日通ってしまう気持ちもわかります。とても楽しい趣味ですよね。
ぜひ良いカメラを手に、カワセミの撮影を楽しんでみてくださいね♪