OM SYSTEM(旧オリンパス)のミラーレス一眼カメラが野鳥撮影にオススメの6つの理由(OM-1/OM-5)
こんにちは!ムーアです!
野鳥観察会の講師をしつつ、国内外で野鳥撮影しているよ!
国内外?
日本全国はもちろん、コスタリカやオーストラリアなど10か国で野鳥撮影がライフワーク!
というわけで、今回は野鳥撮影におけるオススメのカメラを紹介していきます。
いざ野鳥の撮影に挑戦したいと思っても、
そもそも無数にあるカメラの中から何を選んだら良いか全然分からんぞ!
という方がほとんどではないでしょうか。笑
今回の記事では、特に野鳥の撮影にオススメできるOM SYSTEM(オーエムシステム)のカメラを紹介していきます。
ぶっちゃけ野鳥に限らず、屋外で撮影するネイチャーフォトならOM SYSTEMに限るよね。
・これから野鳥撮影に挑戦したい初心者の方
・野鳥撮影用のカメラを新しくしたい方
・今の望遠レンズが重いなぁと感じている方
・雨の日でも安心して野鳥撮影したい方
・野鳥撮影にOM-1、OM-5って実際どうなの?という方
・OM SYSTEMの作例がたくさん見たい!という方
ほとんど自前の機材だけど、一部OMデジタルソリューションズ株式会社様から機材をお借りしたよ!言ってみるもんだね!
よく借りれたねー!
OM SYSTEMってどんなブランド?
OM SYSTEMはオリンパスの映像事業を前身とした会社の新ブランドです。
OM SYSTEMってどんなブランド?
オリンパス時代から80年以上続く製品への情熱と開発フィロソフィーは新会社でも受け継がれているが、さらなる成長の新しいブランド価値創造を目指し、新ブランド「OM SYSTEM」を立ち上げ。
「OM SYSTEM」には、「『OM=常に困難なことに挑戦し、新しいものを生み出す姿勢』で、唯一無二の顧客体験を提供し続けていく」という強い決意が込められています。
また、アウトドアライフバリューを高めるブランドを目指しています。
キャンプや野鳥観察、川遊びなどアウトドアで写真撮影するならOM SYSTEM!ってくらい信頼できるブランドだね!
まさに「アウトドア」なブランド感が伝わる動画!かっこいい~!
今回メインとなるカメラはOM-1 MarkⅡとOM-5。詳しく紹介していきます。一部初代OM-1での内容を含みます。
※どちらもOMデジタルソリューションズ株式会社より写真提供
OM SYSTEMが野鳥撮影にオススメの理由
早速だけど、野鳥撮影に向いてるブランドってどういうこと?
野鳥撮影するにあたって必要なカメラ機材自体は、各メーカーから販売されています。それでもOM SYSTEMが野鳥撮影向きといえるのは、
他社より望遠効果が高く、野鳥を捉えやすい
ということに尽きますね。
解説していきましょう。
オススメ理由①野鳥が大きく撮影できる
そりゃ望遠レンズ使えば大きく撮影できるでしょ?
それはそうなんですが、OM SYSTEMが採用しているミラーレス一眼のセンサーサイズは、多くのメーカーが採用している「フルサイズ規格」より小さな「マイクロフォーサーズ規格」なんですね。
このセンサーサイズが小さくなると、画角の中に映る鳥をより大きく映すことができます。
図解するとこんなイメージ。同じレンズでも被写体(野鳥)が大きく映せるね。
じゃあみんなセンサー小さくすればいいのに!
センサーが大きいと、取り込める光の量が多くなるからメリットも大きいんだ。
その分カメラが大きく重くなることも多いね。
数十メートル先の野鳥を超望遠レンズで撮影する、となると難しそうな印象を抱きがちです。
しかし、野鳥を撮影するにあたり、鳥を驚かせずに近づく方がはるかに難しく経験も必要です。それを思えばレンズやセンサーサイズの差で距離を縮めた方が撮影のチャンスは格段に多くなります。
実際、フルサイズ使ってる友人と撮影に行くと、鳥に近づけない状況で同じ焦点距離のレンズだとこちらの方が鳥がアップで映るので、
「マイクロフォーサーズずるいわ~いいな~」
と羨ましがられることも。笑
オススメ理由②小型軽量
先ほどのセンサーサイズの差はOM SYSTEM独自というよりは、マイクロフォーサーズ規格の有利性の話でした。
ちなみにPanasonicからもマイクロフォーサーズ規格のカメラが出ているよ。
そしてこの、小型軽量というのもマイクロフォーサーズ規格の特徴です。
同じ35mm判換算で600mmの焦点距離の望遠レンズ(開放F値4.0=同じくらい明るいレンズ)をフルサイズ規格の有名メーカーと比較するとこんな感じです。
圧倒的…!小型軽量…!!
これで望遠効果は一緒なんてお得すぎる!!
女性や年配の方で使っている方が増えているのも納得だね。
筋力に自信が無いと3.5kg振り回すのは無理だ…
ムーアの知り合いは「筋肉手振れ補正」とかいってジムに通ってフルサイズ使っていますが、そこまでできない方はおとなしくマイクロフォーサーズのOM SYSTEMを選びましょうw
まじで1日撮影した後の疲れ方が全然違います。
オススメ理由③強力すぎる手振れ補正
なんだかとってもメカニック…!
OM SYSTEMのOM-1 MarkⅡ、OM-5はカメラ本体内に超強力な5軸手振れ補正機構が搭載されています。
オリンパス時代からオリンパス=手振れ補正みたいなイメージがありましたから、継承されさらに強力になった補正効果はやばいです。もうね、シャッターボタン半押ししたらファインダーの像がピタッと止まるんですよ。
さらに、一部の望遠レンズは「5軸シンクロ手振れ補正」に対応していて、カメラ本体の手振れ補正と、レンズの手振れ補正機能をシンクロさせて、最大8.5段分(=意味わからんくらいブレない※)の手振れ補正効果が得られます。
望遠レンズというと三脚を立ててがっしり構えるイメージだったけど、手持ち撮影が十分可能ということか!
可能どころか、ムーアはOM-1での野鳥撮影で三脚使ったことないよ…
そう、小型軽量さと相まって、山の散策をしながら出会った野鳥を手持ち撮影で「撮り歩き」、そんな楽しみ方もできちゃうわけです。
※手振れ補正の「段」について
1/2、1/4、1/8、1/15、1/30…と速くなるシャッタースピード、右に行くと「1段速い」左に行くと「1段遅い」。
「8段遅く」しても手振れしないということは…(やばい)
オススメ理由④防塵防滴性能
うおおおい!これ借りたレンズでしょ!?
こんなびちゃびちゃにして!!
後でちゃんと乾かしたよ(笑)
ええ、ちゃんと許可ももらってからやりましたよ。笑
OM-1 MarkⅡやOM-5はIP53規格(IP規格についてはこちら)に合格しています。水中カメラなどはともかく、ミラーレス一眼カメラでIP等級がついてるのはOM SYSTEMくらいのもんですよ。
こちらの方は干潟の泥に突っ込んでしまいましたが無事生還したらしいです…!
えええええ!
強すぎでしょ~!!
ちょっとやそっとの雨や雪では何とも思わずそのまま使っていますね。
ちなみに、雨や雪でも撮影に行くと結構良い画が撮れたりしますよ♪
雨や雪での撮影例
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雨や雪が背景だと映える~!
オススメ理由⑤プロキャプチャーモード
ここからはOM SYSTEMの「野鳥の捉えやすさ」を解説していきます。
「プロキャプチャーモード」は時間を遡る機能です。
いや魔法か!
まぁ時間を遡るわけではないんですが、シャッターボタン半押し中も一時的に記録を続け、全押しした瞬間から数十コマ遡ってSDカードに保存してくれるんです。
つまり、枝に止まっている鳥が飛び立った瞬間にシャッターボタンを押しても普通は間に合わないですが、プロキャプチャーモードなら多少反応が遅れても飛び立った瞬間が撮れている、というやはり魔法のような機能なんですね。
上のカワセミの写真もきっとよく飛び込むところにピントを合わせておいて、プロキャプチャーを使ったんだね!
撮影の幅が広がりそうだ!
決定的瞬間を狙うぞ~!!
オススメ理由⑥AI被写体認識AF
この動画が全てを物語る!
初めて使った時は本当に感動しました。鳥の瞳を認識して、そこにピントを合わせるんですよ。やばくない?
カメラが野鳥にピントを合わせてくれる、そんな時代になったんですね。
ちなみに瞳が検出できない場合でも、頭部または全身を検出します。
そこまで自動だと撮る楽しみは無くならないの?
と、思うかもしれませんが、AF(オートフォーカス)でピントが合わないのはなかなかイライラしますし、シャッターチャンスが増えればそれだけ画作りに集中できます。
ピントが合うのは当たり前。水しぶきの瞬間を狙って、狙い通りに撮れるのがOM-1。
ムーア自身もOM-1にしてから明らかに鳥を捉える成功率が上がり、カメラを持ち出す機会も増えました。撮影が楽しいんだもん。
もう普通のカメラには戻れないです…
野鳥撮影おすすめカメラ(作例あり)
さてさて、OM SYSTEMが野鳥撮影にぴったりなカメラシステムと分かったところで、カメラの機種ごとに紹介していきます!
野鳥撮影おすすめカメラ①OM SYSTEM OM-1 MarkⅡ
単刀直入にいえば、
25万出せるなら、
このOM-1 MarkⅡ買ったらいい。
単刀直入!
いいからOM-1 Ⅱを買うんだ。話はそれからだ。
いやほんと、本気で野鳥撮影したいなら買って後悔はしないと思います。
以前お借りして1か月撮影してみましたが、初代から追加機能もありかなり使いやすいカメラです。
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野鳥撮影おすすめカメラ②OM SYSTEM OM-1(初代)
古い機種だろう?
型落ちだけど、2022年発売で基本性能はMarkⅡとほぼ変わらないよ。
しかも…
発売当時25万だったのに、2024年10月現在Amazonで18万ですからね!新機能とかこだわらなければ全然選択肢としてアリなのです!
という受賞歴が革新的なカメラであることを物語っていますね。
上記オススメ理由の全てが詰まった、野鳥撮影するならコレ、というカメラ。
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50万以上もするフルサイズを買わなくても、OM-1さえあれば良い。至高の撮影体験があなたを待っている。
野鳥撮影おすすめカメラ③OM SYSTEM OM-5
OM-5はOM-1をより軽量化したモデル。価格も14万とOM-1 MarkⅡより10万くらい安いです。
OM-1Ⅱ、さすがに25万はきついな~
という方はこちらも選択肢に入ってきますね。
OM-1と異なりメニュー表示が旧タイプだったり、AI被写体認識機能が無かったりと差別化されていますが、防塵防滴はOM-1と同等。性能的には5軸手振れ補正やプロキャプチャーも使えコスパは良いですね。
グリップ部分が薄い分、さらに小型軽量で軽さ重視の人はこちらの方がよさげです。
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後で紹介する75-300mm F4.8-6.7Ⅱとの組み合わせなら20万くらいで野鳥撮影システムが手に入るよ!コスパ良し!
野鳥撮影おすすめレンズ(作例あり)
カメラは3択なんだね。わかりやすくて良いや。レンズは?
レンズは結構種類があるんですが、ここでは野鳥撮影におすすめレンズ3本を選んでみました!
野鳥撮影おすすめレンズ①100-400mm F5.0-6.3 IS
まずは松・竹・梅でいうと竹レンズ(笑)
万能型ズームレンズ、M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 ISですね!
価格は15万程とそこそこしますが、望遠端が400mmってすごいですよね。フルサイズ換算だと800mm相当ですから、かなり遠くにいる野鳥も撮影できます。
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近くの鳥も、遠くの鳥もこれ1本で撮れるので、まずはこの1本!
これで15万ってかなり安いよね。
野鳥撮影おすすめレンズ②300mm F4.0 IS PRO
お値段約40万の夢のレンズ!M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PROです。
フルサイズ600mm F4.0(いわゆるロクヨン)がこのサイズで扱えるのは本当に凄いことです。
マイクロフォーサーズを代表するレンズだけあって、抜群の描写力です。
さらに単焦点(ズームしない)レンズらしい抜けの良い画質で、F値の小ささを活かして背景をぼかした撮影ができます。
ムーアはかれこれ5年以上、ほぼこのレンズだけで野鳥を撮影しています。この機動性、明るさ、描写力はもう他に変えられないですね。
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最初から一番良いやつ派の方は迷わずこちらをどうぞ。
間違いない1本!OM-1の作例もほとんどこのレンズで撮ってるよ!
野鳥撮影おすすめレンズ③75-300mm F4.8-6.7Ⅱ
最後はコスパ最強&最軽量レンズ!M.ZUIKO DIGITAL ED 75-300mm F4.8-6.7 IIです。
お値段なんと5万円を切ります。
やっすい!
安かろう悪かろう、ということもなく、しかも一度リニューアルしていて画質も悪くないんですよね。条件さえ良ければかなり描写力は高いです。
何よりめちゃくちゃ小さくて軽い、お散歩にも向いてる望遠レンズですね。
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暗い場所は苦手だったりするけど、腕次第!条件次第で良い画が撮れるよ!
野鳥撮影×OM SYSTEM 購入先リンクまとめ
小型軽量でフルサイズの2倍の画角で撮影できるマイクロフォーサーズ規格を採用。
さらに防塵防滴の安心感、手振れ補正、AI被写体認識などの撮影補助。
これらが合わさり、まさに野鳥撮影向きのシステムになるんですね。
すごいぜOM SYSTEM!
弊ブログはOM SYSTEMを応援しているよ!
公式サイトとAmazonや楽天、どっちがおすすめ?
公式サイトから買うと通常の1年保証+2年、計3年保証がついてくる!安心より価格重視ならAmazonなど通販サイトかな。
以下、おすすめカメラ&レンズをまとめます。
OM SYSTEM OM-1 MarkⅡ
OM SYSTEM最強カメラ。
この価格帯でAI被写体認識できる、野鳥撮影のためのカメラといってもいいくらいのカメラ。
超おすすめ。
OM SYSTEM OM-1
OM SYSTEM OM-5
M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS
M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO
M.ZUIKO DIGITAL ED 75-300mm F4.8-6.7 II
あなたはどの組み合わせで野鳥撮影をはじめる?
OM SYSTEMは「どこにでも持ち歩ける」「感じたものが思ったままに撮れる」を実現するカメラシステム。
そんな想いのもとに開発されているカメラで、これからも野鳥撮影の面白さを味わってみてください。