バードウォッチングの始め方!野鳥観察講師が教える鳥の見方や楽しみ方!

バードウォッチングの始め方!野鳥観察講師が教える鳥の見方や楽しみ方!

こんにちは!都市部の公園で野鳥観察会(バードウォッチング)講師を務めるムーアです!

お散歩中や通勤通学中に可愛い鳥を見つけたりして、バードウォッチングに興味を持つ方、結構いますよね。でも…

鳥って見つけるの難しいし、全部スズメに見えるし、興味はあるけど何から始めていいのやら…

となってしまうはず。

何を隠そうムーアも学生時代はスズメとカラスとハトしか分からない状態からバードウォッチングを始めました


それが今やバードウォッチングの講師の仕事もしているなんて(笑)

という訳で、スズメとカラスしか知らない人向け!バードウォッチングの始め方を解説していきますよ!


はじめに

ヒヨドリ

バードウォッチングはイギリスなどのヨーロッパ発祥で、野生の鳥を観察する趣味です。日本語では野鳥観察と言ったり、鳥見(とりみ)と言ったりもしますね。


野生の生きものの観察ですから、

「暮らしを覗かせてもらう」

という意識が大事です。


野鳥を驚かせたりしないよう、こっそりゆっくり楽しんでみましょう♪


バードウォッチングの始め方

川沿いの鳥ポイント

歩き慣れた道でも、通勤通学路でも大丈夫。まずは意識して鳥の声や姿を探しながら歩いてみましょう。

街中でも鳥は見られますが、できれば川沿いの道や公園を通ってみてください。上の画像を参考に、鳥のいそうな場所を探すと必ず鳥が見つかるはずです。声を頼りに探してみるのもいいですね。

鳥が見つかったら、目で追いかけます。鳴いていたり、ぼーっとしていたり、餌を食べていることもあるかもしれませんね。とても可愛いです。


ですが、

肉眼で観察するだけじゃ物足りない!

となると思います。そこで、必要な道具や楽しみ方を紹介していきます!


もっと近くで見たい!という方は▼


見た鳥の種類が知りたい!という方は▼


▼写真を撮ってみたい!という方は▼

双眼鏡をマスターしよう

「もっと近くで鳥を見たい!」多分ほとんどの人が感じる事でしょう。だからバードウォッチングには双眼鏡が必要なんですね。

双眼鏡は、遠くのものを大きく拡大して見ることが出来る道具です。

もちろん無くても楽しめますが、遠くて種類も分からないと面白くないと思います。双眼鏡を使えるようになると世界が変わりますよ。

初めての双眼鏡にムーアが激推ししてるのが、こちらのOLYMPUS(オリンパス)の8×25WP Ⅱ。

双眼鏡ってどうやって選ぶのかというと、明るさ×重さ×視野の広さ(+値段)って感じです。視野が広くて明るいと重くなる、という感じですね。倍率もありますが、初めての野鳥用双眼鏡であれば8倍一択でしょう。

おすすめのOLYMPUS双眼鏡はですね、この明るさと重さのバランスがちょうどいいんですね。軽くて首に下げてても辛くないのに、1万円以下の双眼鏡の中ではかなり見え味が良いです。あと防水です。


まぁ、見え味や明るさ軽さは金額と比例するので、もっとお金出せるよーという方は3万円くらいの双眼鏡を買えばかなり長く楽しめると思います。

ちなみに5千円以下の双眼鏡は…値段相応です。長く楽しむ方にはオススメしません。視野が狭く、目も疲れます。見えるには見えますけどね…


さて、使い方は取説見れば分かるので、ここでは双眼鏡で野鳥を見るコツを伝授します!


まずダメな例です

肉眼で鳥を見たあとに、鳥から目を離して双眼鏡を見てしまうとダメ!鳥を見失ってしまう原因はコレですね

良い例はこちら!

鳥を見つけたら、鳥から目を離さずに双眼鏡を目に添える。

そうすると双眼鏡の視野に鳥が入ってるんですね。見失ったらやり直してみるといいでしょう。

双眼鏡をマスターしたら、バードウォッチングは十二分に楽しめるよ!

種類を調べてみよう

全部同じ鳥に見えるんだけど…笑

バードウォッチングを始めたばかりだと、なかなか鳥を識別するのは難しいですよね。一瞬しか見えなかったり、遠かったりで特徴を確認できないこともしばしば。

でも、一瞬視界に入っただけの鳥なんて、中級者でも難しいもんです。なので、


まずは特徴をしっかりと観察する!


具体的には、

大きさ
→スズメ大? ハト大? カラス大?


→顔、翼、腹など部位ごとの色


→尾羽の長さ、くちばしの長さ、など

そして、見つけた環境や鳴き声もセットで記録しましょう。慣れていればその場で調べても良いですが、初心者は鳥がいるうちは観察と記録に専念した方が良いでしょう。記録があれば、後から調べるのも可能なんです。

そのためにも、飛んでいる鳥なら枝や地面にとまるのを待ち双眼鏡を使いこなしてしっかりと観察するのが大事ですね。


ネットで調べる

図鑑があれば早いのですが、お持ちでない方はネットを駆使して調べてみましょう。

身近な鳥であれば、

「鳥 白黒 走る」

とかで画像検索すると高確率でヒットします。Google先生は優秀ですね。ただし、正確性に欠けますのでバードウォッチングを続けようと思ったら早いうちに図鑑1冊は欲しいところです。


図鑑で調べる

おすすめ図鑑「野鳥手帳」

ムーア的、初心者にオススメの図鑑はこちら!

この図鑑の良さはおさんぽバードウォッチングの記事でも詳しく紹介していますが、イラストと写真で描かれている素晴らしい図鑑なのです。

分類ごとの特徴

野鳥手帳には分類ごとの特徴が書かれていますので、まずは大まかな仲間分け(カモではないね、とか)をします。

イラスト&写真でさがす!

なかでもスズメ目は大きなグループなので、パラパラめくりながら特徴の一致するイラストを見つけましょう。似てる!と思ったら写真でも確認。色味や質感を確かめて、答えにたどり着きます。


また、図鑑の良いところはパラパラめくりながら類似種を見られるところですね。画像検索しただけだと、紛らわしい似た種類がいるのかどうかが分かりません。

普段からパラパラ眺めておくと、実際に鳥を見た時もピンとくる確率が高くなりますよ!

実際に図鑑を使ってみた記事はこちら!

野鳥写真を撮ってみよう

双眼鏡で野鳥を観察していると、

写真に撮ってみたい!

と思うのが人の性です。可愛い鳥たちを写真にして残せたら最高ですよね。野鳥の撮影にはどんな方法があるでしょうか?


スマホで撮る

遠くの鳥をスマホのカメラだけでキレイに撮るのはほぼ不可能です。

手っ取り早いのは双眼鏡にスマホを当てて撮影する方法。案外キレイに撮れますが、コツが入りますね。スマホ落としそうで怖い…笑

スマホ+双眼鏡ならこんなアイテムも。ムーアは使ったことないですが、高倍率カメラ無いけど鳥の写真撮りたいって人は試してみても良いかもです(使い心地教えて欲しい笑)。


高倍率コンパクトデジカメ

本格的な野鳥撮影を手軽に始めたいのであれば、ここからスタート!ムーアもここから始めました!

高倍率コンパクトデジカメ(以下コンデジ)の良いところは、

・価格が安い(5万円〜)
・レンズ交換が不要
・軽い

ってとこですね!本体とSDカードだけ買えばOKなんですよね。ストラップとかケースも結局使いますが、無くてもいいですから。初めての野鳥撮影にはハードルが低くて良いのではないでしょうか。

オススメ機種はこちら▼

PanasonicのFZ85!

高倍率、光学60倍でこの価格(4万円前後)!このタイプでこの価格帯のカメラ、他のメーカーはだんだん出さなくなってきてるんですよね。

光学60倍ってのは肉眼でかなり遠くに見える野鳥も画面いっぱいに写せます。Panasonic公式サイト、見てみてください。画質も結構いい感じですよ!▼

Panasonic FZ85 商品紹介ページ

双眼鏡よりも遠くのものが見えるので、双眼鏡代わりに使う方もいますね。(双眼鏡はあった方がいいですけど!笑)


もっと高級機が欲しい!でも一眼レフは買うものも多くてレンズ交換がめんどくさい!ちょっと高くてもいいからオールインワンな良いカメラは無いの!?という方はこちら▼

NikonのCoolpix P950!

これはやばいです。価格は10万円前後とお高めですが、広角から超望遠までカバーしてさらに高画質。

Nikon Coolpix P950紹介ページ

2020年2月発売と比較的新しめの機種ですし、これ買っておけば野鳥撮影で一眼レフ買う必要無くなりそうです。条件が悪くなければ一眼レフと遜色ない写真が撮れると思いますよ。


ミラーレス一眼レフ

野鳥撮影を趣味にして、最終的にたどり着く機材が一眼レフカメラかミラーレス一眼レフカメラ。

ミラーレスってなに?

簡単に言うと、レンズ交換式一眼レフの軽量化したもの!

一眼レフカメラにはミラー(鏡)が入っていて、レンズに映った像をファインダーから覗いて見ることが出来るんですね。

ミラーレスカメラは文字通りこの鏡を取り除いて、代わりに電子式ファインダーを搭載、小型軽量化したものです。

小難しいですが、とりあえずレンズ交換ができるカメラです。ミラーレス一眼はその中でも小型軽量って感じですかね。様々なレンズを使い分けて、色々な写真を撮ることができます。


野鳥撮影は重いカメラを持ち歩くのは大変なので、ミラーレス一眼が主流になりつつあります。ムーアの身の回りでも一眼レフ→ミラーレスに乗り換えてる方がチラホラ。

ここを選ぶ方はカメラに興味がある方と思いますので、お好みのメーカーや機種を選べば良いと思います。が、それだけじゃなんなので、ムーアが使っている機材を紹介します!

愛機OM-D E-M1 MarkⅡ

プロの写真家で愛用されている方もいる、OLYMPUS(現OMデジタルソリューションズ)のOM-D E-M1 MarkⅡです。※現在はMarkⅢという最新機種が発売されています。

E-M1 MarkⅡの良い所

・防塵防滴

・小型軽量

・強力な手ぶれ補正

・連射速度が早い

・野鳥の飛び立ちが撮れる機能(プロキャプチャーモード)

とにかく野外で動植物を撮影するのに適したカメラなんですね。ムーアは土砂降りの中で使ったこともありますが、故障することなく使用出来ました。頼りになります。

レンズは300mm f4 IS proか40-150mm f2.8 proがあると野鳥撮影が捗ります。全部揃えたらえらい金額になりますけどね(笑)

紹介しといてなんですけど、レンズフィルターやテレコンバーター、SDXCカード(転送速度に注意!)など付属品の購入も必要になりますので、よく調べてからの購入をお勧めします。

高い買い物だからね!
初めはコンデジがオススメだよ!


野鳥を記録してみよう

ムーアのフィールドノート

野鳥の種類を調べるためにも記録が重要!と話しましたが、ノートに記録をとるのは楽しいものです。

フィールドノートや野帳と言ったりしますが、見られた生きものの種類や特徴、環境など気づいたことをメモしておくと後で見返した時に記憶が鮮明に蘇り楽しくなりますね!

観察した種類や行動をメモ

日付や時間、天気に場所まで書いてあると、いつの日か貴重な記録になることもあるかもしれません。

スケッチをしてもいいですし、出発から帰宅まで日記風に書いても楽しいですね。翌年同じ場所へ行く時の参考にもなりますし、どこへ行こうか場所選びにも使えます。

フィールドノートは楽しいので是非記録してみてくださいね!

バードウォッチングのマナー

鳥を見るだけなのに、ルールやマナーなんてあるの?

そんな大袈裟なものでは無いけど、鳥や人に迷惑をかけないことだね

人が集まるとトラブルも起きやすい

野鳥撮影のために私有地に立ち入る、公園の園路をカメラの三脚で塞ぐ、餌をまく、鳥を振り向かせるために石を投げる、営巣中の鳥に近づく…

野鳥観察、特に撮影する時に迷惑行為をする方は残念ながら少なくありません。


「はじめに」でもお伝えした通り野鳥観察は「鳥の暮らしを覗かせてもらう」趣味です。

観察や撮影をする時は野鳥を驚かせずに、かつ人様にも迷惑をかけない。これが鉄則!(どんな趣味でも当たり前のことですね)


まぁ私有地に立ち入るとかは普通に犯罪なので、常識ある皆さんなら大丈夫だと思います。問題は鳥への近づき方ですかね。

ツミの雛(かなり離れて撮影)

特に繁殖期で巣作りしていたり、子育てしている鳥は神経質です。子育て中の鳥をカメラマンが近くから取り囲んで営巣放棄(ヒナを放置して逃げてしまう)してしまった例も沢山あるのです。

初めのうちは近づきすぎて鳥が逃げちゃった!なんてことはよくあると思います。

・急に顔を上げてこちらを見る
・身体を細くしている

といった警戒のサインに気づいたり、しゃがんで近づいたり。鳥の自然な姿を観察できるよう務めるのがバードウォッチャーです!

バードウォッチングの魅力

観察に慣れてきたら、いろいろな楽しみ方を見つけよう!

観察したり写真を撮ったりするだけでも十分楽しめますが、実はバードウォッチングの楽しみ方はいろいろあるんです♪

声を楽しむ

野鳥の声を覚えると、バードウォッチングはぐっと楽しくなります。

スズメの声

こんな感じでスマホで録音する事もできます。野鳥の声にはさえずりと地鳴きがあるほか、最近の研究では単語や文法を使って会話をしていることも分かってきています。

小鳥たちの声を聴きながら、のんびりバードウォッチングも気持ちがいいですよ。


声は図鑑ではなかなか識別が難しいですので、声が聞ける図鑑を使ってみるのも良いですね。

こちらの図鑑はQRコードで鳥の声が聴けるので便利!写真とイラスト解説付きで分かりやすく、鳥の声を覚えたい方はオススメです。

スケッチを楽しむ

イラストが得意な方はスケッチを楽しんでみるのもまた一興。動き回る鳥をスケッチするのはなかなか難しいですが、休憩しているサギ類やカモ類なんかは比較的描きやすいです。

水彩ができる方は現地で色を塗ってみても楽しいですね。アウトドア用の椅子を持って行って、文字通りじっくり腰を据えてバードウォッチングを楽しんでみませんか?

羽根を集める

シロハラの羽根

バードウォッチングをしている時、ふと地面を見ると羽根が落ちていることがあります。

カケスの羽根

時には猛禽類(タカの仲間など)やネコに襲われて羽根が散乱していることも。

並べて標本に
カラスの羽根アクセサリー

綺麗な鳥の羽根は持ち帰ってアクセサリーや標本にできますよ!

アクセサリー作りはこちらの記事を参考にしてみてください▼

バードウォッチングの楽しみ方は無限大!
自分なりの楽しみ方を見つけて、身近な自然をもっと楽しもう!


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