鳥の判別アプリ「Picture Bird」を試してみた!写真や声から鳥の名前や生態がわかるぞ…!
- 2022.04.10
- 野鳥観察

こんにちは、ムーアです。
普段はバードウォッチングや自然観察の講師をしているよ。
対象に向けるだけで名前を教えてくれるポ〇モン図鑑に憧れる少年よ、朗報だ。
今回試してみるのは野鳥を判別するアプリ、Picture Bird!
鳥がいたから写真を撮ってみたけど、これなんていう鳥?
という質問、ほんっとーによく聞かれます。
スマホで撮った写真から望遠レンズで撮ったものまでいろいろ聞かれるのですが、いちいち詳しい人に聞きに行ったりするのは大変なんですよね。
図鑑を買って調べてみても、似た鳥が多いし全ページ写真と見比べてるとそれも大変。
結局分からずじまい〜なんてことも多いですよね。
そんな方に鳥判別アプリ「Picture Bird」の使い心地をお届けしていきますよー
まるでポケ〇ン図鑑だ!
もくじ
鳥判別アプリ「Picture Bird」とは

Picture BirdはNext Vision Limitedが提供する写真判別アプリ「Picture」シリーズの鳥版。
このシリーズ、虫やら草やら鉱物やら、いろいろあるのでまた今度試してみたいですねぇ。
年間2,900円と一見割高な有料アプリですが、1週間の無料期間(要解約!)があります。
図鑑って結構高くて、日本の野鳥だけの図鑑で3,000円~4,000円は普通なので世界中の鳥を識別するアプリと考えるとなかなか太っ腹ですね。
Picture Birdの機能
ではではこのアプリ、どんな機能があるのかというと結構多機能です。
Picture Birdで できること
・写真から鳥の識別ができる
・声から鳥を識別ができる
・識別した鳥の解説(生態、分布など)が読める
・識別した鳥が記録されていく
・専門家に質問ができる
おお~!
識別に加えて解説&記録まであるのね!
正確性は出版社を通す書籍には劣るけど、情報量はすごいね!※後述
Picture Birdを勧めたい方
じゃあこれらの機能がどんな方にオススメかというと、圧倒的に初心者の方に勧めたいですね!
・野鳥の種類が10~50種程度しか分からない
・野鳥撮影をはじめたばかりで、撮影した鳥の種が分からないことがある
・散歩中によく見るあの鳥の種類だけとりあえず知りたい
・今度動物園に行くから1日だけ遊び的に使ってみたい
・海外で野鳥観察したいバードウォッチャー
といった方におすすめ!
結局サブスク的な課金アプリなので、期間限定的な使い方がいいなと感じました。
詳しくなるまで1年間使ってみる、とか1日だけとか1回だけとか。
Picture Birdを試してみた!
さっそくフィールドで試してみました!
はたしてリアル〇ケモン図鑑と言えるのでしょうか…?
インストール
まずはインストール!

こちらからiPhoneかAndroidでダウンロード&インストールできます。
インストールして開くと…



GooglePlayのレビューを見ると、「知らずに課金に誘導される!」的な☆1つの投稿が散見されますが、まぁよく読みましょうねって感じですね。解約も簡単なのでやり方は後述します。
課金画面でドキッとするけど、インストール自体は超簡単だね!
デジカメで撮影判別
インストールできたら早速実践!
まずはデジカメではっきりと撮影できた写真から識別してみましょう。わくわく!



まずは大正解ですね。というか解説の情報量が凄いんですけど。
まるでwikipediaですね!
まるで…え?


!マークを押すとwikipediaにリンクしました(笑)
ずるくない?というのはおいといて、判別画面でwikiの情報が読めるのは超便利ですね。こりゃいいや。
他の鳥も試してみましょう。



普通種はもちろん、結構難しいのも全問正解…!
望遠カメラで全身が映るように撮影した画像であれば高確率で正解するようです。
なにより海外の野鳥まで網羅しているのが個人的にすごいです。海外にバードウォッチングに行けるようになったらベテランにも勧めたいですね。
スマホで撮影判別
ではでは、デジカメなんてもってないよーという場合はどうでしょうか。



おお、あってますね。こちらも全身の形や色が映っていれば問題ないようです。
あまり遠いと拡大しても鳥かどうかわからず判別できないでしょう。


タイリクハクセキレイという種名が表示されました。
あ、これはややこしい。
ハクセキレイは亜種(種より細かい分類)が多数あり、日本の一般的な図鑑では種名「ハクセキレイ」が使われているんですが、wikiなどでは種名「タイリクハクセキレイ」の中の亜種「ハクセキレイ」とされています。
うーん現状、日本鳥学会の鳥類目録第7版でも種名は「ハクセキレイ」となっているのでそちらに合わせてほしかったです。
ちなみにデジカメで撮影したくっきり画像でも「タイリクハクセキレイ」に識別されました。これはwikiのせいだろうなー。
声で判別
気をとりなおして、次は声で識別!
事前に録音したデータや動画内の音声データは参照できないので、鳥の声が聞こえたらアプリを起動して録音開始します。



あってますね。簡単だったかな?
ちなみに遠くから聞こえるシジュウカラの声は、キバラモズヒタキと表示されました。なんでやねーん。
はっきり聞こえればある程度識別可能なようですが、使えるシチュエーションが限られるな、という印象です。近くで変な声が鳴き続けている状況であればいけるかもしれませんね。
ペットショップの鳥
ちなみにペットショップや動物園の鳥はどうでしょうか。



柵ごしにスマホで撮影した写真でも普通に識別できますね。海外の鳥に対応しているのが効いてます。これはいい。
判別精度まとめ
普通に識別精度は高いと感じました。
全身が映っていれば問題なく識別され、高確率で正解していました。
というか試した限り画像からの判別は100%ですね(結構いろいろ試しました。シギチとかも。)
音声認識はかなり怪しいですね。
初心者はあっているかどうか確認も難しいので厄介です。使えるシチュエーションも限られるのでおまけ要素かも。
Picture Bird類似アプリとの違い
無料で似たアプリもあるんでしょ?
ええ、ありますとも。違いをみていきましょう。
Googleレンズ

これは有名ですね。識別精度もかなり高いです。
PictreBirdと同じように画像から判別でき、鳥以外のあらゆるものに対応するすごいアプリです。
種名が知りたいだけならこれでも十分ですが、詳しい解説と紐づいていません。検索結果が表示されるだけなので、続きは自分で調べる必要があります。
Merlin
Marlinについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
画像からの識別精度も高く、画像がなくても大きさや色を入力すると現在地から推定してくれる野鳥専用アプリ。
こちらは野鳥の解説も出てきますが、PictureBirdほどの量ではないですね。
また、日本版のアプリでは国内の野鳥の情報しかないため、動物園の鳥は…

みたいな感じでちょっと物足りないですね。
Picture Birdの気になるところ
さてさて色々紹介してきましたが、良いところばかりでもないですね。
解説内容
先にも述べた通り、解説内容はほぼwikipediaのコピペです。
ご存じの通り、wikipediaの文章はだれでも修正することができますので、内容によっては信憑性が低いものがあります。鳥の生態なんかは参考文献も載っているので比較的安心ですし、ムーアもよく参考にしますけどね。
ただ、オリジナルで適当な文章載せられるよりはマシかも。膨大な情報量になりますから、効率的なやり方でもありますね。
ネット環境
ネットに繋がっていないとアプリの起動すらできません。
ネットワークから識別データを照合するようなので、まぁ当たり前ですね。
山奥など圏外で識別したい、という方は注意が必要です。
料金
なかなか多機能なPictureBird。年間2,900円の価値があるかは人によるでしょう。
冒頭のおすすめしたい人、にも書いた通り
・無料期間内で数回だけ使ってみる
・1年間で頑張って詳しくなってあとは普通の図鑑を使いこなす
みたいな使い方が良いと思います。
気になったらこちらから是非ダウンロードしてみてください♪

解約方法
では最後に解約方法について紹介します。
ムーアもまぁそこらへんの鳥は見れば分かるので一旦解約しました。コロナが落ち着いて海外に行く機会があれば改めて年間プランで契約します。海外の鳥はさっぱり分からないので(助かる~)。
解約手順
解約自体は超簡単で、30秒くらいでできました。(Android)










おつかれさまでした。
ここまでできればキャンセル完了です。簡単ですね。
ちなみに解約したあとも使えました。
無料期間内は解約後も使えるようですね。解約するのが決まっている人は先に解約してもいいかも。
(仕様が変更になるかもしれないので心配な人は使い終わってから解約しましょう。)
まとめ
アプリのインストールはこちらから!

ここまで読んで気になった方はとりあえずダウンロードしてみましょう。笑
解約は簡単ですからね。
とりあえず鳥の観察を始めてみたいけど、詳しい人なんて身近にいないし図鑑で調べようにもさっぱりわからん!って初心者の方に超オススメです。
良いアプリとともに良いバードウォッチングを!

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