【川遊び】捕まえた川魚の持ち帰り方法&飼い方
川遊びで魚がとれたら、「魚を家に持って帰りたい!!」となるのが子供心。
仕方なく持って帰ったけど途中で死んでしまった…なんてこともあるのではないでしょうか。
おさかな家で飼いたい〜!!
川遊び大ベテランのムーア(@nature_familiar)が、捕まえた魚の、現地保管▷運搬▷自宅で飼育、まで解説します!
魚の捕まえ方
まずは魚が捕まらないと始まらない!
というわけで、そもそも魚なんか簡単に捕まるのかという話なのですが、川の中に入ってやり方さえ知っていれば案外簡単に捕まります。
魚を捕るのは釣具屋やホームセンター(たまに100円ショップにもある)に売っているタモ網。この網、追いかけて捕まえる網ではなく、中に追い込む網なんです。
川の環境や、魚の種類によって捕まえ方も変わってきます。こちらの記事で詳しく解説しています▼
川で捕まえた魚の現地保管
せっかく捕まえた魚も、放っておくと酸欠などで死んでしまいます。帰り支度するまで魚を生かしておくための方法をご紹介!
魚を生かして保管する方法
捕まえた魚をキープする時は
☆30分に一度水を入れ替える(川の水)
とほぼ間違いなく死なせずにキープ出来るでしょう!
魚が死ぬ原因と対策
そもそも捕まえた魚が弱ってしまう原因は、
- 水温が上がり、酸欠になる(特に夏場)
- 捕まえた時に傷を負い衰弱
といったところが考えられます。傷がある場合の治療は難しいですが(熱帯魚ショップやホームセンターで粘膜保護剤を買っておくと使えます)、定期的に水を冷やしてやることなら出来そうですね!
最も簡単なのは、30分〜1時間に1回くらい川の水で水換えしてあげること。水温も水質もリセットされ一石二鳥。
しばらく放置したい場合は大きめの保冷剤を入れておくと水温を低くキープできます。また、川の水に浸け置きするか、日陰に置いておく。これだけでもずいぶん違います。
エアポンプは不要?
さて、ここで疑問に思った方もいるでしょう。
ぶくぶくーって酸素入れるヤツ使わないの?
狭い容器でエアポンプを使うと、魚は体力を消耗するので注意!
エアポンプを使ってエアレーション(ぶくぶくで酸素供給)すると、確かに溶存酸素量は多少増えますが狭い容器内に複雑な水流が発生し魚は体力を消耗します。特に稚魚(魚の赤ちゃん)は流れに負けてエアストーン等で傷つき死んでしまう事が多いように感じます。
魚が酸欠になるフローは、
水温上昇▷魚の代謝が上がる▷溶存酸素も低下▷次第に魚が水面でパクパクしだす(鼻上げ)▷酸欠で死亡
という流れです。つまり水温の上昇さえ防げれば、エアポンプ(ブクブク)は必要ないのです。何も無いよりはマシですが、水換えした方が絶対に良いです。
川で捕まえた魚の運搬
川遊びが終わったら、いよいよ魚を家まで運搬します。
キープしているバケツのままだと水がこぼれてしまいますし、重いので運搬スタイルに変更しましょう!
運搬方法
魚の運搬にはジップロックを使おう!
ジップロック(チャック袋)!?と思うかもしれませんが、水が漏れることはほぼありません。魚が暴れても傷つくことも無く安心です。
そして、ジップロックで酸欠にならないのか?という点ですが、そこは冷やすことでカバーします。現地でキープするのと同様に、25℃以下に下げておくことで魚の代謝を下げる&溶存酸素量を減らさないんですね。
この方法で水温さえ上がらなければ1〜2時間は余裕です。保冷剤が無ければコンビニで氷を買うか、自販機のつめた〜いペットボトルで代用してもいいですね。タオルと一緒にくるんじゃいましょう。ちなみに保冷バッグより発泡スチロールとかのが氷の持ちは良いです。
特定外来生物や長寿な生きものに注意
川でとれる生きものには飼育や移動が法律で禁止されている種類があります。
中でもよく捕れるのがカダヤシ。メダカによく似た姿で、原産はアメリカ。病気を媒介する蚊を絶やす(蚊絶やし→カダヤシ)ため世界中に移入されました。
メダカに似ているため、持ち帰っていた方も結構いるのではないでしょうか。個人の場合3年以下の懲役、または300万円以下の罰金になる場合がありますので注意しましょう。個人が逮捕されたという話は聞いたことがありませんが…
かわいい生きものも持ち帰る前に確認!可愛いアカミミガメの赤ちゃんを捕まえても20年30年と飼える自信がなければ持ち帰るのは避けましょう。大きくなってから逃がしたり、ということがないように!
川で捕まえた魚が家に着いたら
水槽もなにも用意してない!
という方はとりあえずフィルターをポチるべし!
子供にせがまれて魚持って帰ったけど何も用意してない方はまずこれをポチってください。アマプラなら明日届きます笑
これ、パイプ繋いで入れるだけです。魚が数匹であればとりあえずはこれ入れとけば数日で水質が安定してくると思います。
水槽が無ければとりあえずバケツにこれ入れとけば大丈夫です。翌日以降、白濁してきたら水道水で1/3くらい水換えしてあげましょう。
あくまでとりあえず、なので早めにホームセンターや熱帯魚ショップで水槽セットを買ってあげましょうね!
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既に水槽がある方は、水温だけ合わせてね!
家で他の川魚を飼っている方は、袋ごと水槽に浮かべて15分ほど水温を合わせましょう。水温合わせが終わったら、別容器で水質を合わせて水槽に入れます。
一度別の水槽で薬を入れたり落ち着かせてから(トリートメントタンク)飼育水槽に入れるやり方もありますが、何度も環境が変わるとストレスになることも。経験上、そのままメイン水槽に入れてしまっても問題ないと思います。
これで自宅へ魚の搬入が完了だ!
川で捕まえた魚の飼い方
川遊びで捕まる川魚の多くは飼育されている方も多く、そこまで難しくありません。
基本的には
- 水温
- 水質
- 餌
が安定していれば川魚は飼えます!
水温
川魚は冬場の低水温には耐えられますが、夏場の高水温(30℃超えると厳しい)には弱いです。水槽用のクーラーやファンもありますが、エアコンで室温を調整しても良いですね。
水質
水槽の中では餌を食べた魚が糞をしますね。糞に含まれるアンモニア(有害)は、水中のバクテリアによって亜硝酸塩(やや有害)→硝酸塩(ほぼ無害)と分解されていきます。この分解してくれるバクテリアが働ける環境、つまりフィルターや濾過装置をとりつける必要があります。
ですが、硝酸塩も蓄積するとよくありませんので、水換えをして水をキレイにするのです!水道水はカルキ(塩素)を抜く、と思われている方が多いと思いますが、多くの川魚は水道水で半分くらい水換えしても死ぬことは滅多にありません。
それでも気持ち的に水道水は怖い、という方はカルキ抜き&粘膜保護剤を使いましょう。
1晩汲み置きでもカルキは抜けますが、ホコリが水面に浮いたりして逆に不衛生なのでオススメしません。
餌
餌の基本は、魚の種類に合った餌を食べ切れる量与えること。
川魚にも、肉食・雑食・草食の魚がいます。水面の餌を食べる魚もいれば、そこに沈んだ餌しか食べない魚も。
まずは飼っている魚の種類をきちんと調べて食性を理解し、餌を選びましょう。雑食の魚には植物質の餌をしっかり与えないと背骨が曲がってしまうなど栄養失調の症状が出ることがあるので注意。
また、食べ残すほどの餌は与えず、食べ切れる量を与えましょう。食べ残された餌はやがて腐敗して水質を悪化させます。残ってしまったら回収してあげましょう。
飼育の基本は水温・水質・餌!
正しく元気に魚を飼おうね!
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