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【書評】「タモ網1本ではじめられる魚とり」レビュー!これ1冊で川遊びが何倍も楽しくなるぞ!

pintyoro

どーもムーアです!

まーた凄い本が出ちゃったのでレビュー記事です。

最近は書評ブログになりつつあるな…笑

今回は「タモ網1本ではじめられる魚とり 実践テクニックと生き物図鑑」を紹介していきます!

どんな本なの?

道具から魚のとり方、調べ方まで、川で魚をとるために必要な知識が全て1冊にまとまった本だね!

というわけで、早速レビューしていきます!

「タモ網1本ではじめられる魚とり」とは

2022年7月に山と渓谷社から出版された図鑑です。

そう、図鑑がメインの本(ページ数的には)なのです。

タイトルから魚のとり方が延々と事細かく書かれていると想像すると拍子抜けするかもしれませんね。

魚のとり方に関する記述は前半20ページ程度、残り約100ページは川魚や水辺の生きものの図鑑となっています。

ムーアもここを勘違いしていたので「あれ?」っとなってしまいました。

しかし、よくよく読むと「タモ網1本ではじめられる」という部分にしっかりフォーカスした一貫性のある内容になっており、図鑑ページもしっかり「魚のとり方」が散りばめられている読み応えのある1冊でした!

特に魚とり中〜上級者にもオススメで、魚図鑑サイト「雑魚の水辺」管理人である著者の膨大な河川でのフィールド経験をインプットできる素晴らしい図鑑でした。

まさにこの1冊で魚がとれる!って感じの本で、今までにないタイプの本だよ!

「タモ網1本ではじめられる魚とり」採集方法パート

タモ網

このブログでも、タモ網の使い方はいろいろ紹介していますが、やはり本になっていると分かりやすくて良いですね。

魚とりができる場所

本書では川の上流〜河口まで描かれたイラストマップで魚とりができる場所を図示し、川の写真で植物や石の影など「ここにタモ網を入れてみよう」というポイントが書かれています。

これはかなりイメージしやすいですね。

それぞれのポイントで「どんな環境か」「どんな魚が見られるか」が書かれており、イラストマップはワクワクしながら見られます。

魚とりの道具

・網
・履き物
・安全用具
・観察道具
・保管道具
・その他

といった具合に、必要な道具が写真とともに紹介されています。

履き物(靴)はウェーダー(胴長)を中心に紹介されていますが、お子さんは逆に動きづらかったりするのでアクアシューズの方がいいかもしれません(記載はあります)。

また、おすすめカメラなどは記載がありませんでしたので、欲しい方は自分で調べましょう笑。

まぁ本書の本筋とはズレますかね。

タモ網での魚のとり方

採集方法が9種類掲載!

タモ網に追い込む方法と、タモ網を動かす方法の大きく2つに分類して紹介しています。

個人的にはもっとページを割いても良かったのになーという感じ!

4ページで9種類の方法を紹介していますので、ぎゅぎゅっと凝縮された情報量です。

ですが、写真に矢印などで詳しく書かれておりわかりやすいですね。

1種類ずつ説明したいところですが、本書のネタバレになってしまうので(笑)、タモ網の使い方をマスターしたい方は買って読んでみましょう。

早速真似してみたい!川行きたい!
ってなるね!笑

「タモ網1本ではじめられる魚とり」図鑑パート

図鑑パートも情報量が多い!

普通の図鑑と変わらないでしょ?

「タモ網でとる」時の解説や、「タモ網でとれる魚以外の生きもの」も載ってるぞ!これは画期的

川魚の図鑑

オイカワ

そう、普通の図鑑と違うのは「タモ網でとる」という部分にフォーカスした内容で、「雑魚の水辺」管理人さんならではの写真の質や量で圧倒的な情報量を誇ります。

同じ魚でも、オスメス若魚、さらには上から見た姿まで様々なパターンが載っており、魚種ごとに捕まえ方まで掲載。まさに魚とりを極め、川と魚を知り尽くした著者ならではの本ですね。

また、「かわいいね」とか「きれいな魚だね」と、ほっこりするような著者の主観的な感想が所々で文章内に漏れており好感が持てます。

さらに図鑑ページ冒頭には検索表があり、色や模様、形態から種を絞り込むことができます。

ムーアも昔検索表作ったけど、この図鑑記事よりはるかにボリュームあるよ!完全に負けた!笑

ちなみに、掲載されている情報も最新の知見に基づいており、スジシマドジョウ類やカマツカなども種が分かれている他、アカザなど研究中のものについても記載があります。

淡水魚はどれも似ていて覚えられない〜という方も、種ごとにキャッチコピーがあるので覚えやすいですし、これから川魚の勉強をしたい方にもオススメできますね。

川魚以外の図鑑

ミシシッピアカミミガメ

タモ網でガサガサしていると、魚以外の生きものもとれるんですよね。

本書では魚の他に、貝類、エビやカニ、水生昆虫、カエル、カメといった生きものが登場します。

それぞれの図鑑を持っていくとめちゃくちゃ嵩張りますし、正直全部載ってる必要も無い。

そう、今必要なのは「タモ網でとれる生きもの」だけ。それでいいんですよ。まさにかゆい所に手が届く本です!

まとめ

この夏、川遊びで魚を捕まえてみたい!

という方は買って損なし、という内容でした!

本文中にはコラムも多くあり、魚や川についての豆知識もあり読んでいて興味深く面白かったです。

「タモ網1本ではじめられる魚とり」を持って、川遊びに出かけよう!

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ABOUT ME
ムーア
ムーア
フォトグラファー・自然解説員
大学を出て水族館に勤めたものの、
「水槽の中じゃなく、自然の中で生きものを観察してほしい!」
と思い、自然解説(野鳥・川・昆虫等の観察会)の仕事を始める。

現在は自然解説員として活動しながら、国内外で野生動物の写真撮影をしている。
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