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OM SYSTEM OM-1 実写レビュー!野鳥、昆虫、花で各機能を試してみた!

pintyoro

さぁさぁさぁ!

いよいよ発売しましたOM SYSTEM OM-1

ムーア
ムーア

発売日に手に入れたので、早速フィールドで使ってみたよ!

発売前から気になっていた各機能を1つずつ試してきました!

特に自然観察を行う身として、野鳥、昆虫、植物をメインの被写体として撮影してきました。

※予定では撮るつもりでしたが発売日雨でした…

ムーア
ムーア

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OM SYSTEM(旧オリンパス)のミラーレス一眼カメラが野鳥撮影にオススメの6つの理由(OM-1/OM-5)
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OM SYSTEM OM-1とは

OM SYSTEM OM-1

OLYMPUS(オリンパス)からカメラ事業を引きついだ、OMデジタルソリューションズから発表された初のフラッグシップカメラ(=メーカーの最上位機種)です!

メーカー名が切り替わって初のフラッグシップモデルとあり、とても気合いの入った1台であることが伺えます。

というのも、OM-1という名称はOLYMPUSが1972年に発売したフィルム一眼レフカメラOM-1と同じ名称なんですね。世界最小最軽量の一眼レフとして多くの脚光を浴びました。

初代OM-1は様々な技術により小型化を実現し、その後の一眼レフカメラの動きに大きな影響を与えました。さらに国立科学博物館による未来に引き継ぐべき「重要科学技術史資料 (愛称 : 未来技術遺産)」に登録もされています。

ムーア
ムーア

時代を変える1台にする!
という気合を感じるカメラだね!

OM-1の外観

OLYMPUS OM-D E-M1シリーズの系統と似た外観ですね。

右下にOM SYSTEMのロゴが掘ってあり、「おぉ~」と声が出ました。笑

グリップはひとまわり大きくなり、ボタン配置も適度に密すぎずグローブをしていても操作可能です。 安定感のあるグリップは手ブレしづらく長時間の手持ち撮影も快適に行えました

OMデジタルソリューションズ開発の西原氏によるとグリップや操作系のサンプルを山ほど作って試作を重ねたそうです。大きい手、小さい手、それぞれの人たちが握りやすく操作しやすい形状をとことん追求したのが分かりますね。

ムーアの手は標準的ですが、手の小さめな嫁に握ってもらっても「大きすぎず、しっくりくる」とのこと。軽量ボディと相まって、女性からの支持も得られそうですね。

ただ、E-M5 MarkⅡを使用している嫁からは「ちょっと重いかなぁ」との言葉もあったのでご注意を。

OM-1の画質

OM-1の画素数は有効画素数2037万画素と、旧シリーズから大きな変化はありません(2016年発売のE-M1 MarkⅡですら同じ2037万画素)。

ですが新エンジンを搭載し、さらにセンサーを新開発の裏面照射積層型 Live MOS センサーへと進化させ画質と性能を大幅に向上させてきました。

都会ママ
都会ママ

りめんしょーしゃせきそうがたらいぶもすセンサー?笑

ムーア
ムーア

仕組みは難しけど、高感度耐性ダイナミックレンジが大幅に改善される新しいセンサーだね。

作例サンプル

※タップで拡大&詳細表示

見てほしいのはISO感度。結構高めの設定でもきっちり十分写っていますね。

撮影日(発売日)が雨だったので、かなり暗い中での撮影でした。が、後述の被写体認識AFが楽しく、高感度耐性が向上したことで雨の中でもストレスなく撮影できました。

曇天の中で撮影ってだけで、以前のE-M1 MarkⅡだと「今日は暗いから撮影はいいやー」ってなってたんですよね。

暗い条件でもこれだけ撮れるなら撮影の幅が大きく広がりそうです。

高感度撮影

※タップで拡大、ISO情報表示

OM-1の常用ISO感度はISO25600。旧機種のISO6400と比べると大きく改善しました。

実際使ってみると、ISO800くらいまではほとんどノイズが気にならないレベルですね。1600~6400でもギリギリあり、25600はさすがにつぶれているな、という印象。

うーむ先代機種と比べるとすごい進化…!

多少暗くても「いけるかも?」と思わせてくれるのがすごい。

高感度耐性が向上したおかげで、雨の中でもシャッタースピードを上げて雨粒を写したり暗い林内を動き回るツグミ類の撮影が非常に簡単になりました。

ムーア
ムーア

条件が多少悪くても撮れちゃう!
ってのは撮影が楽しくなるね!

都会パパ
都会パパ

そうそう、どうせ暗くて撮れないやー
というのが無くなるのは楽しそうだ!

OM-1のAF(オートフォーカス)機能

OM-1の目玉!といっても過言ではないAF機能。

1053点オールクロス像面位相差クアッドピクセルAF方式を採用し、AFエリアを画面全体からかなり細かく設定できます。さらに被写体認識もパワーアップ!鳥や動物(犬、猫)、鉄道、飛行機などを自動で認識してピントを合わせます。

被写体認識AF(鳥)

百聞は一見に如かず。ピント合わせのファインダー画像をキャプチャしてyoutubeにアップしたのでご覧ください。

これやばいですね。未来ずらー!って感じで感動しました…!!

鳥の瞳を検出するAF機能自体は他機種にもあるのですが、ピントが合う速度と正確性がすごいです。

すべてを使ったことがあるわけではないですが、少なくともこの価格帯のカメラでは頭一つ抜けているのではないでしょうか。他は50万円以上の機種がほとんどですが、動画見る感じOM-1と同等かOM-1の方がよさげです。(違ったらごめんなさい)

この「自動で鳥を認識し続ける」機能は、野鳥撮影初心者には心強い味方になるでしょう。

もちろん動画にもある通り手前に枝などがあると認識しませんが、そもそもそれでピントが合っても写真としていまいちですからね。動き続ける鳥にピントが合い続けるのは快感ですよ。

AFターゲット

旧機種までは121点だったAFターゲットですが、OM-1では1053点と文字通り桁違いに進化

ターゲットが極小になり画面全体をカバーしたことで、ピント合わせの自由度がかなり高くなりました。

半日野鳥撮影してみた感じ、鳥認識AFが強力すぎてAFターゲットは広めにして使ってました。1点ターゲットは遠くの小鳥やマクロ撮影(深度合成)での細かいピント合わせがラクになりました。

OM-1のコンピュテーショナル撮影機能

都会ママ
都会ママ

こんぴゅてしょなる?

ムーア
ムーア

コンピュテーショナル!
いわゆる合成技術をカメラ内で処理する撮影だね!

メニュー画面から一覧で選べるようになっていて、ネイチャーフォトでも使える楽しい機能が盛りだくさん

以前の機種から搭載されていましたが、メニュー画面の一覧から選べるようになり、処理速度が高速化しました。

深度合成

2枚の写真、タップして見てみてください。

芽が出たドングリ、深度合成した方は背景はボケたままドングリの後ろまでピントが合っていますよね。

深度合成機能は昆虫撮影やお花の撮影なんかで便利ですね。今日は雨だったのでお花もしぼんでいました…笑

ハイレゾショット

※タップで拡大

複数枚の写真から高画素の写真を作成する機能。

正直2000万画素でも十分なので、あまり多用する機能ではないですが試してみました。

手持ちハイレゾショットで5000万画素です。すごいですね~動かないもの限定ですが、風景写真なんかを引き伸ばして展示等で使う方は嬉しい機能ですね。

その他

ほかにも魅力的なコンピュテーショナル撮影機能がありますので、試し次第更新予定です!

OM-1の高速連写※3/20追記

OM-1は連写性能も段違い!AF(オートフォーカス)/AE(自動露出)追従で秒間50コマの撮影が可能

さらにAF/AE固定だと秒間120コマ!

都会ママ
都会ママ

繋げたら動画になるレベルじゃーん!!笑

なんですが、飛んでいる野鳥を追っているとAF固定だと厳しいので、120コマより50コマ/秒設定の方が便利です。秒間50コマの場合は毎回ピントを合わせてくれるので飛翔中にピントが外れにくくなります

さらっと書きましたが、1秒間に50回ピント合わせをしているってやばくないですか?

連写中の画像を見ると、ややピンボケしている写真が合間にあるので都度修正してくれているのが分かります。す…すげぇ…!

※タップで拡大

連写中の1枚をトリミング。しっかりとピントが合ってますね。すべてのコマではないですが、かなり正確に瞳を追いかけてくれています

いやー後述のEVF(電子ビューファインダー)の進化もあって、飛びもの撮影がめちゃくちゃ楽しくなります。ツバメとか高速で飛び回るのも撮りたいですね。(以前は追いかける気にもならなかった)

体感的に距離が近いほど正確です。あと瞳が陰になると追いづらくなる気がしますね。

さらに、OLYMPUS時代からの人気機能、プロキャプチャーモードも搭載。シャッターボタン半押しから仮記録をはじめ、全押しした瞬間から最大70コマ遡って記録することができます。

主に野鳥の飛び出しなんかで使える機能ですね。こちらも試し次第追記します。

OM-1の信頼性

OLYMPUSのカメラは防塵防滴が有名で、ムーアが今まで使っていたE-M1 MarkⅡなんて海外探鳥の際にスコールの中でそのまま使ってましたからね。

OMデジタルソリューションズになってもその信頼性は引き継がれています。

防塵防滴性能

さっそく雨でびちょぬれに

あまり他の記事に書いてないですけど、地味に防塵防滴もレベルアップしていて、IPX1(垂直に落ちてくる水から影響を受けない)からIP53(粉塵から守り、垂直から左右60℃からの水滴に影響を受けない)になっているんです。

ムーア
ムーア

今まで防塵は記載だけで等級は無かったんかい!笑

というのはさておき、完全に安心できる防塵防滴設計になりましたね。

さらにファインダーにも防曇処理がされて、雨の中の撮影も問題なく行えるようになりました。そうそう、実はE-M1 MarkⅡはスコールの中で使ってたらファインダー曇ったんですよね。動きはするんですけどあれは最悪でした。

※3/22追記。OM-1も急な温度変化でファインダー曇りました。暖かい車内から雪の中で撮影してしばらくファインダー内が曇り、車内に戻ったら消えました笑

発売日当日に雨が降っていたので、早速防滴性能を試してみました。新製品を濡らすのは勇気がいりますね…笑

結果はいわずもがな、300mm F4.0との組み合わせで全く問題なく撮影できました。この信頼性があるから、雨の日だろうと雪の日だろうと撮影ができるんですよね。

雪の中ツグミを撮影 ISO1000

高感度耐性の高さも相まって、雨の撮影がはかどります。雨粒や雪と野鳥の組み合わせ、良いですよね。毎日が撮影日和になってしまいますね。

ただまぁ、当然ですがレンズ交換の際は水滴が侵入しないよう厳重注意ですね。結構気を使います。あと、濡れた後放置するとよくないですね。使用後はシリカゲルと密閉容器で乾燥させます。

ダストリダクションシステム

こちらもOLYMPUS時代から実績のあるシステム。センサーに付着した埃などのゴミを、超音波振動によって排除。

E-M1 MarkⅡを使用していても、センサーのゴミに悩んだことはありません。OM-1でも期待できる機能です。

これがある、と知っているだけでフィールドで安心してレンズ交換できるんです。もちろん素早く交換するようにはしますが、安心感が違います。で、頻繁にレンズ交換できるということは、シャッターチャンスも増えるということなんですね。

シャッターユニット

40万回の作動試験をクリアした高耐久シャッターユニットを搭載しています。

OLYMPUSのカメラはだいたい40万回試験してます(笑)安心のテスト回数ですね。遠慮なく連写しましょう。

新バッテリー

これまでの機種からバッテリーを一新。大容量になりました。撮影可能枚数は420枚→520枚へ増加。

さらにUSB給電にも対応し、モバイルバッテリーから給電しながらの撮影も可能です。

ソーラーモバイルバッテリーから現地で充電

いやぁ新品のOM-1ってバッテリー空っぽなんですよ。で、すぐ撮影したかったのでソーラーモバイルバッテリーから充電しながら撮影してました。

ケーブルプロテクターが付属なので端子が折れる心配はなかったです。バッテリーを胸ポケットにいれて充電しながらシャッター切れるのは面白いです。雨さえなければ案外普通に撮影できましたよ。

OM-1の動画機能

動画機能も先代からパワーアップ!しています。フレームレート(1秒間のコマ数)が60pとより滑らかになっています。

そして、それを手持ちで撮影できるのがOM-1の動画撮影の魅力ですね。

youtubeへの投稿や仕事で動画撮影をする場合にも活躍できるスペックです。

残念ながら時間の関係で動画撮影はできませんでしたが、最近youtubeも始めたので次回チャレンジ!してみます。

OM-1のその他機能

EVF(電子ビューファインダー)

防曇処理がされただけではないEVF。まず236万ドットの液晶画面から576万ドットの有機ELになったことでめちゃくちゃ綺麗です。ニンテンドーDSからニンテンドーSwitchくらいになってますね(イメージです)!

E-M1 MarkⅡから買い替えの方も多いと思うんですけど、びっくりしますよ。ファインダー覗いてて「羽毛綺麗だなぁ」とか思わなかったですからね!今まで!

また、表示遅延も0.005秒となり、ほぼ目で見たのとずれの無い映像が映し出されます。もはやミラーレスの弱点が無くなりつつありますね。ピントの合い具合も良く分かるので素晴らしい進化です。

メニュー画面

マイメニューによく使うwifi接続を入れてみた

地味に進化したメニュー画面。前ダイアルと後ろダイアルを活用して、さらに色分けもされてかなり見やすく分かりやすくなりました。

個人的にはマイメニューがあるのと、コンピュテーショナル機能がひとつにまとまったのが嬉しかったです。「今日はどれで遊ぼうかなー」と考えられます。

ただ、E-M1 MarkⅡと違ってメニューボタンがボディの左上にあるんですよね。これは慣れないと使いづらい…ついinfoボタンを押してしまいます。というか左上押しづらくない…?人によるかもですね。

OM-1まとめ(使用機材など)

まだまだ使ってない機能もありますが、使っていて楽しいカメラでした。雨の日でもあっという間に時間が過ぎてしまうほど。

被写体認識の強さが目立ちますが、防塵防滴が強化されたところや高感度に強くなったところも大満足!奮発して買ってよかった!ムーアと同じでE-M1やE-M1 MarkⅡから買い替え予定の方も多いはず。進化っぷりに一緒に驚きましょう(笑)

今回使用した機材はこちら

OM SYSTEM OM-1 ボディ

M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO

今回の野鳥写真は全てこちらのレンズで撮影しました。300mm F4.0ですね。マイクロフォーサーズ規格としては大き目なレンズですが、防塵防滴で描写性能も高く、OM-1に最適なレンズの1つです。

M.ZUIKO DIGITAL 1.4x Teleconverter MC-14

焦点距離を1.4倍に伸ばすテレコンバーターです。今回は上記300㎜レンズにこちらをつけて撮影しました。300mmだともうひといき望遠にしたいときがあるんですよね。ほぼ常に取り付けて使っています

M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

深度合成のテストはこちらのレンズ。安価で缶コーヒーくらいのサイズ感のレンズ。ですが昆虫撮影や水中撮影(ハウジング必須)で大活躍のレンズです。小さな生きものがとても綺麗に写ります。

NESTOUT SOLAR-1

OM-1はバッテリー充電器ついてないんですよね。別売りの充電器と予備バッテリー買うと2万5千円くらいするのでこっちの方がいいかも?ひとつあるとキャンプとかでも便利ですよね。

作例あり最新レビュー
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ムーア
ムーア

OM-5も発売されたので、作例を大幅に増やして野鳥撮影に特化した記事を書いたので、こちら

ABOUT ME
ムーア
ムーア
フォトグラファー・自然解説員
大学を出て水族館に勤めたものの、
「水槽の中じゃなく、自然の中で生きものを観察してほしい!」
と思い、自然解説(野鳥・川・昆虫等の観察会)の仕事を始める。

現在は自然解説員として活動しながら、国内外で野生動物の写真撮影をしている。
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