生物分類技能検定2級(動物)受験!おすすめ勉強法や勉強時間はどのくらい?

生物分類技能検定2級(動物)受験!おすすめ勉強法や勉強時間はどのくらい?

ご無沙汰してます!ムーア(@nature_familiar)です!

約2ヶ月ぶりのブログ更新!

2ヶ月も何してたの?

毎日勉強してたよ!
ブログ書く時間削ってね…

というわけで今回は、本職で調査や観察会の仕事もしているムーアが、生物分類技能検定2級(動物)を受験してみたので記事にしてみました〜!

・そもそもどんな資格?
・2級動物はどのくらい勉強すれば受かる?
・2級動物おすすめ勉強法は?

といった疑問が解消できる記事になっております!

受けようか迷ってる方、勉強法に悩んでる方は参考にしてみてくださいね!

生物分類技能検定とは

生物分類技能検定は「一般財団法人 自然環境研究センター」が実施する資格試験です。

どんな資格?

生物に関心をもつ方々を対象に、分類の知識向上を目的とし、野生生物や自然環境の調査・保全を担う人材を育てるとともに、動物分類学や植物分類学の発展に寄与しようとするものです。さらに、野生生物調査に関わる生物技術者の育成と、自然環境調査の精度向上への貢献をめざします。

引用:自然環境研究センターウェブサイトより

つまり、動植物の形態、生態、分布や特徴を理解し見分けられる技能が問われる試験、ということですね。

はっきり言って、少なくとも動物2級に関しては

満点とるのはほぼ不可能

と思えるほど難しい試験です。2級の合格率は約10%といわれています。とはいえ、7割取れれば合格なのでご安心を。

何級まである?

引用:自然環境研究センターウェブサイトより

1級〜4級まであります。詳しくは公式サイトへ

さらに、2級は動物、植物、水圏生物、と部門が分かれており、1年に受験できるのは1部門のみです。で、ムーアが今回受けたのは動物部門です。

出題範囲&勉強法(2級 動物)

本題はここから!

これから受験する方のために、ざっくり出題範囲を紹介していきます。試験問題そのまま載せるとルール違反なので、ご了承ください(過去問買おうね!)。

前提として

生物分類技能検定2級は、全100問の1問1点で、過去問からの全く同じ出題はほぼありません。

ええーっ!
じゃあどうやって勉強するの!?

つまり、出題範囲をざっくり把握して満遍なく過不足なく勉強する必要があるわけです(出題範囲が変わることもあります)。そのため、運も関わってきます。

付け焼き刃ではない、本当の知識力が試されるわけだね。

まずは過去問題を手に入れて、自分の実力を試しましょう。得意分野を伸ばしても10点しかとれないので、苦手分野をいかに網羅的に勉強出来るかがカギですね。

ですから、点数がとれない分野をまずは把握し、図鑑(以下で紹介)を用意して念入りに勉強するのです。

共通問題(20問)

棘皮動物?刺胞動物?

共通問題は動物・植物・水圏生物に共通する分野の範囲です(ただし全く同じ問題ではない)。

具体的には、

・刺胞、棘皮動物など水生生物
・緑藻など原生生物
・分類階級、種数など大分類
特定外来生物
・複眼、触角など節足動物の特徴
・ブナなど被子植物
種の保存法
・カンブリア紀など地質年代

などの範囲から、分類、形態、生態などが出題されます。

年によって哺乳類、鳥類、両生類、爬虫類、コケ、シダ、法律、人物、学名などなど多岐に渡る範囲で、なかなか対策しづらいのが共通問題です。

高校生物の教科書をおさらいしておくと安心ですね。

特に10章の分類のあたりは原生生物や環形動物などを体系的に学べるので役立ちます。

また、刺胞動物や棘皮動物などはこちらがオススメ。

子供向けの大判図鑑と侮るなかれ。エビ、カニ、イソギンチャク、クラゲにナマコ、サンゴ…どれが何の分類群か分かりますか?

それぞれの代表種や体の構造が丁寧に書かれていますので、コラムも含めてきちんと目を通しておきましょう。

哺乳類(10問)

ニホンイタチの尾率は?

ムーアが最も苦戦したのが哺乳類。

専門外かつ、なかなか普段観察する機会がないコウモリネズミ類が主に出題されるので苦労しました。図鑑見てるだけだと覚えられないんですよね笑

・コウモリ
・ネズミ
・モグラ
・鯨類、鰭脚類、サル、イタチ、ウサギなど

について、形態、分布、分類、生態、種数、レッドリストなどが出題されます。

哺乳類の勉強はこちらで!

日本の哺乳類が全種掲載された「くらべてわかる哺乳類」。科ごとにページが分かれていてわかりやすいです。

ただし、ページには「〜のなかま」と書かれており、科や属が知りたい今回の勉強ではやや使いづらかったですね。とはいえ他に良い図鑑もないので、ネットで調べながら勉強しました。

両生類・爬虫類(10問)

ヌマガエルの分布は?

続いて両生類・爬虫類です。

・カエル
・サンショウウオ
・トカゲ
・ヘビ
・カメ

から出題され、主に生態と分類、分布が問われます。

特にサンショウウオの分類(2022年現在49種もいるんですよね)と、それぞれの繁殖形態などは毎年出題されるのでしっかりと抑えておきたいところ。

サンショウウオは最新の情報を追うのが結構大変で、上記の図鑑がおすすめです。シンプルに写真集としても美しく、掲載種数がダントツです。

ただし、頻繁に種数が増える研究が熱い分野なので、ネットなどで最新情報も得ておきましょう。

カエルはこちら。カエルとサンショウウオで1冊ずつかよ!と思われるかもしれませんが、ムーアもそう思います笑

まとまってる本もあるんですが、いかんせん古いものが多く属名や分類が変更になっているものがあり勉強には不向きですね。

爬虫類は1冊で!

大きな分類から属の分類まで、しっかりと覚えておきましょう。こちらの図鑑は分布が地図上で塗り分けられているのでわかりやすいですね。

鳥類(10問)

ウミネコの大きさは?

鳥類に関してはムーアはあまり勉強しませんでした。

一応野鳥観察会の講師もしてるからね!笑

この鳥がよく出題される、ってのはあまりなく、

・ヒタキ類
・トケン類
・サギ類
・カモメ類
・ホオジロ類
・ムシクイ類
・フクロウ類
・ツグミ類

などなど満遍なく出題されます。専門外だと苦労するかも。分布や分類、大きさの他、卵の形状や亜種について出題されることも。

ちなみにシギチの見分け方、珍鳥などマニアックなのは出題されません。今のところ。

鳥類はこの図鑑で分類や分布は抑えられます。写真が大きく綺麗で、掲載種数も多いので安心です。

一方で、細かい生態が書かれている本は少ないので、

こちらのような生態に特化した本を1冊読破しておくと良いかもしれません。

淡水魚(11問)

オイカワは固有種?

ムーアは淡水魚詳しい方なのですが、

そこが出るか!?

と思ってしまうほど専門的な内容が出題されます。

・ドジョウ類
・タナゴ類
・コイ、フナ類
・ナマズ類
・その他いろいろ

といった満遍なく様々な分類群から、形態や分布、分類はもちろん、学名や鰓耙数(さいはすう)、縦列鱗数(じゅうれつりんすう)まで出題されるため、

「川でガサガサ(採集)やってるし、魚も見分けられるよ!」程度では太刀打ちできないかもしれません。

ちなみに海水魚は出ませんが、回遊については出題されることもあります。

あと鰭式の書き方は学んでおいた方が良さそうです。

淡水魚の勉強は言わずと知れたこの1冊。

分類、学名はもちろん側線の有無、鱗数、鰓耙数も種ごとに必要な情報はほとんど掲載されてます。

勉強してて思いましたが改めてすげぇ図鑑だなこれ。笑

昆虫類(17問)

幼虫越冬?成虫越冬?

昆虫類は出題数が多いので、特に力を入れましょう。苦手な人は要注意。

・セミ
・カメムシ
・チョウ
・バッタ
・コオロギ
・ハンミョウ
(あげたらキリがない)

とまぁ、ほぼ全分類群から出題されます

難易度たっか!笑

昆虫さっぱりだーという方は、

こちらの図鑑で大まかな分類と代表種を覚えて、知らない種名が出題される、ということがないように対策します。

ちなみにこの図鑑、進化順で掲載されてるので、完全変態、不完全変態は覚えやすいですね。

とはいえそれだけでは不十分で、例えば「セミの仲間」としても科、亜科、族、属、種まで整理して覚えないと仲間分け問題などに対応出来ません。

こういう時はWikipediaとかが便利ですかね。図鑑にそこまで書かれているものはあまり無いので。パソコンと図鑑をにらめっこしながら勉強しましょう。

その他節足動物(7問)

ヤスデは複眼?単眼?

出題数は少ないですが、共通問題にもよく出題されるのでしっかり学んでおきましょう。

・クモ
・カブトガニ
・ザトウムシ
・ムカデ
・ヤスデ
・サソリ
・ゲジ

などから、形態や生態、分類、分布などが出題されます。

またこの図鑑かよ!と思うなかれ。

この図鑑、昆虫以外の節足動物も載ってるんですよ。すげぇな!

というわけで、図鑑で大まかな分類、種名を調べつつ、触角・鋏角・複眼・単眼、など分類ごとの特徴をしっかりと抑えておきましょう。この辺りはWikipediaも活用しないと把握しきれないかもしれません。

クモは巣の形状も覚えておくと良さそうです。

写真問題 種名(10問)

最後は写真から回答する問題。

種名を当てる問題は、

・哺乳類1
・鳥類2
・両生類、爬虫類2
・淡水魚1
・昆虫3
・クモ1

とある程度決まっていて、写真に写っている生物の種名を答えるシンプルな問題。

これはもう、いかに普段からフィールドに出ているかが問われますね。それぞれの分野でよく見る種が選定されています。

まずは過去問のここを見てみて、半分以上種名が分からないのであればその年の受験はかなり厳しいんじゃないかな、と思いました。

写真問題 実物(5問)

なんの羽?どこの部位?

はいこれ、2022年に受験した方は超ビックリしましたよね!笑

2021年まで、実物を使った問題(※2021年からはパソコン試験になり、実物は写真になりました)はヤゴの羽化殻かセミの羽化殻だったそうなのですが、急に鳥の羽根出てきたんですよね。

ムーア的には「ラッキー!」って感じでしたが(笑)、慌てた方は多かったことでしょう。

ヤゴの抜け殻はこちらで、

野鳥の羽根はこちらで、それぞれ勉強出来ます。

もちろん、フィールドで実物を拾って観察しておくことも大事でしょう。

生物分類技能検定どのくらい勉強時間が必要?

さんざん偉そうに勉強法を語っておいて、ムーアは受かってるんですかね?笑 ※受かってたら年末に更新します。

さて、どの程度勉強が必要なのかというところですが、ムーアは約3ヶ月ほど必死に勉強しました。

仕事の日は1-2時間、休みの日は7-8時間くらいでしょうか。

鳥と淡水魚、昆虫、両生類、爬虫類はそこそこ知っていたので補足程度、共通問題や哺乳類に大きく時間を割いてこのくらいです。

ちなみに春頃に一切勉強せずに2018年度の過去問をやって、約50点でした。残り20点がなかなか上がらないんですよね、これが。

また、勉強の仕方としては分類群ごとにガッツリやるよりも、全項目を日替わりとか時間割とかで広く浅く潰していくといいと思います。試験範囲が広すぎて、初めの方に勉強した内容忘れちゃいますからね。

これから受験する人の参考になったらいいな!

生物分類技能検定を受けてみて

ここからはムーアの感想なんですが、やっぱり結構難しかったです。100点取らす気は無いな、と。

本職で調査などをバリバリやっていて自然と経験や知識を集約できる環境でないと、なかなか厳しいかもしれませんね。

あと、2021年からCBTテストといわれるパソコンで試験を受ける形に変更になりました。マウスで選択肢をカチカチ選び、キーボードで入力するのですがFnキーが使えなかったりして戸惑いましたね。ただ全国に会場があるのは嬉しいですね!

また、こんな機会が無いと高校生物を復習したり、専門外の分野を勉強したりすることもないので良いきっかけになりました!勉強してて楽しかったです!

そして、さらにフィールドへ出たい欲が高まりました!

興味のある方はまずは過去問を手に入れて、腕試ししてみてください!まずはそこからですよ!

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