【野鳥観察地】秋のふなばし三番瀬海浜公園でバードウォッチング!ポイントマップあり
みなさんこんにちは〜ムーアです!
普段は都市公園や海で野鳥観察会の講師もやってますー
今回は東京湾の干潟、三番瀬(さんばんぜ)でシギ・チドリの仲間を観察してきました!
干潟の野鳥観察ってなんだか難しそう。三番瀬ってどんなとこ?
という方も多いと思いますので、秋の三番瀬で野鳥観察してみた様子をレポートしていきたいと思います!
観察マップもあるので、ぜひ最後までお読みください〜!
ふなばし三番瀬ってどんなとこ?
三番瀬(さんばんぜ)、とは東京湾奥の浦安市から習志野市に跨る干潟の名前です。
干潟というのは、浅い海で潮の満ち干きで泥質の陸地が現れる生き物の多い場所。
今回訪れたのは船橋市にある「ふなばし三番瀬海浜公園」で、5月頃には潮干狩りも楽しめる有名スポット。
春の渡りを観察する時は公式サイトから潮干狩りの日程を確認しておきましょう。人が多い日は鳥も干潟には来れません。
まぁ今回は秋なので、混雑はそれほど気にしなくて大丈夫です。
トイレも数箇所あり、学習施設にテニスコートや野球場なんかも整備された公園です。
大潮の干潮時には広大な泥地が出現し、様々な野鳥が姿を見せてくれます。
餌となるゴカイや貝が豊富で、豊かな海なんですね。
東京湾って汚いイメージがあったけど、生き物沢山いるんだね!
ふなばし三番瀬へのアクセス
今回は車で行きました!
というのも、電車とバスだとめちゃくちゃ行きづらいんですよね。行けるには行けるんですけど。
こちら(公式ページ)からバスの時刻表が見れますが、京成船橋駅から1時間に2本〜4本あるかなーと思いきや、営業所行きのバスが多く海浜公園行きが少ないんです。
こりゃ大変だ!
1本逃すと次は1時間後だ!
ムーアは間違えて営業所行きに乗ってしまったことがあるよ…
というわけで、電車とバスで行く場合は時刻表をよーく見て、海浜公園行きのバスを確認し、そのバスに合わせて電車に乗りましょう。
車の場合は外環沿いの道の駅が利用できたりして、ぷち旅行気分が味わえるかも?これは自宅の位置にもよりますかね。
海浜公園に有料の大型駐車場があります(普通車500円)ので車で行っても安心です。路上駐車がめちゃくちゃ多いですけどね、トラブルを避けるためにも駐車場を利用した方が無難です。
ふなばし三番瀬で野鳥観察!
ではでは、ふなばし三番瀬でのバードウォッチングをレポートしていきます。
今回取材した日は2022年の8月29日。
中潮で干潮は12:37。潮位を調べる時はアプリがあると便利ですよ。
しおさいS-潮見表/タイドグラフ-
Akira Yamamoto無料posted withアプリーチ
バードウォッチングの時は、概ね干潮時刻の30分前くらいから始められればいいんじゃないかなと思います。
というのも野鳥は波打ち際に多く集まるので、引き潮の時に鳥を追いかけるように見るよりも、満ち潮の時に鳥が近づいてくるのを待つ方が近くで見やすいからです。
余裕を持って1時間前くらいに到着すると良いですね。今回も道の駅で早めのお昼を食べて、11時45分頃に到着しました!
準備
さてさて、到着しましたが焦ってはいけません。干潟に入る前に長靴に履き替えます。
陸地が出来ているとはいえ、水たまりになっている場所を進んでいくので普通の靴では入れません。
サンダルでもいいのですが、貝殻の欠片や砂や石で怪我をすると面倒ですので長靴がオススメです。
こんなやつですね。
ムーアも愛用しているバードウォッチング長靴はクルクル丸めて収納出来るので電車で行く時も安心です。
いざ、干潟へ突入!?
干潟へ突入〜!
なのですが、三番瀬の干潟は広すぎるので入口の坂の上から双眼鏡でざっと鳥の位置を確認します。
今日は左右に鳥がいるけど、左側はカメラマンが多いから右へ行ってみよう!
人が多いとトラブルにもなりますからね、ムーアは割と人の少ない方へ行くことが多いです。自分で鳥を見つけるのが楽しいんですよ!!笑
野鳥を見つけよう!
鳥が見えたのは随分奥の方。かなり潮が引いているので遠いですがてくてく歩いていきます。
早速現れたのはウミネコ。中型のカモメで、かなり手前の方でも餌をとっていました。
まわりを見るとあちこちで飛んでいます。「ミャ〜」という声も時折聞こえます。
ウミネコを横目に進み、入口から見えた鳥の群れが近づいてきました。
ある程度近づいたら座って観察します。
トウネン、メダイチドリです。いわゆるシギチ(シギ・チドリの仲間の通称)ですね。
どちらも旅鳥で、日本には渡り途中の春と秋に立ち寄ります。まさに秋ならではの鳥です。
干潮までもう少し時間があるので、トウネンたちを避けながら少し移動します。
遠くにシロチドリぽい鳥を発見!いやメダイチドリか…?
遠くて自信が無い時に便利なのが、野鳥判別アプリ「Picture bird」!写真が撮れたらアプリで画像を選びます。すると…
ということで合ってました。シロチドリの幼鳥ですね。シギチ観察の時に重宝するアプリですね。
SNSにアップする時とか、一応確認したい時とかムーアもよく使います。笑
それでもバードウォッチング講師か!笑
間違えられない時はね、頼りになるってことよ。
Picture Bird – 撮ったら、判る–1秒鳥図鑑
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アプリの使い方はこちらで紹介しています!有料アプリですが、無料でも使えますよ!
さてさてシロチドリを見ていたら、ほかの鳥もどんどん出てきましたよ!
う〜んさすが秋の干潟!いろんなシギチが見られますね!面白い!
座って観察していると、ふとオレンジ色の棒が視界に入ります。
出た!ミヤコドリだ!
黒い顔に赤い目、オレンジの嘴、1度見たら忘れられないこんな鳥が目の前に現れるんです!
三番瀬干潟、すごいぜぇ…
ちなみにこのミヤコドリ、三番瀬が国内最大の越冬地で約300羽が越冬するそうです。
冬の間も見られますのでまた見に来たいですね。
じっくり観察!
ざっと今日見られる野鳥の状況(種類や数)が分かったので、鳥の位置と他のバードウォッチャーの位置から潮が満ちてきた時の鳥の動きを予測します。
で、鳥が通りそうだなーってとこのワキに座って待ちます。
が、なんと折りたたみ椅子を忘れてしまい、足のしびれに耐えながらしゃがんで待つことにしました。笑
痺れた足で立ち上がるのが辛いぜ…
じっくり観察していると、ほとんどの鳥が餌をとっているのが分かります。
ところが、餌をとらずにミヤコドリの横でじっとしている若いウミネコがいました。何してるんだろう…?と思っていると、
なんと!ミヤコドリのとったマテガイを奪いに行きました!
すかさず避けるミヤコドリ!しかしマテガイは落としてしまいました。
このミヤコドリ、他のミヤコドリからも襲われていました。貝とりが上手いのも考えものなのかもしれませんね。
一方、こちらのダイゼンもマテガイをゲットしました。
先程のミヤコドリと違って貝をくわえたと同時にさっさと逃げていってしまいました。狙われるのが分かっているんですね。
どんくさいウミネコがいたり(笑)、
オオソリハシシギの変顔が見れたり(笑)、
手の届きそうなところをミユビシギの群れが通過したり、
フラッグの足輪がついたダイゼンがいたり(フラッグについてはこちら。野鳥の渡り調査のために付けられたもので、この子のは東京湾で付けられたものかな?)
いやー観察が楽しい!座ってるだけなのに目の前で様々なドラマが繰り広げられる感じですよ。干潟最高ですね。
ぶっちゃけ書ききれないくらい楽しい観察が数時間楽しめました。
鳥以外も楽しい!
干潟はバードウォッチング以外も楽しいんですよね。帰り際に砂浜を歩いてみると…
綺麗な貝殻を発見!運が良ければ巻貝類など綺麗な貝殻が見つかります。
今度は野鳥の羽根を発見!
干潟は鳥の羽根がとっても多いので、中には綺麗な羽根も落ちています。そのままでは汚いので洗う必要はありますが、アクセサリーにしたり標本にしたりできますよ。
中には大きな魚の死体やクラゲが打ち上がっていることも。ちょっと臭いですが、見つけると「おおっ」となりますね。
干潟の中も面白くて、カニや貝、魚の生きた姿が見られます。カニの抜け殻が落ちていたり、ゴカイの糞で地面に模様ができていたり、飽きずに歩くことが出来ますね。
ふなばし三番瀬 野鳥観察マップ
いや〜なかなかたくさんの出会いがありましたね!じっくり腰を据えてシギチ観察ができるとても良い干潟です。
さて、観察ポイントマップです!
鳥はあちこち飛び回ったり走り回ったり移動しているので、「この鳥はここ!」とは言えませんが、今回多く見られた場所を記しました。
ネットの中は潮干狩りの方が多く、やはり人のいない端っこに鳥が集中していました。
ので、鳥が陸地側へ移動する端っこを空けつつ観察できると良い感じでした!
園内に足洗い場もあるので良いですよね。ふなばし三番瀬海浜公園、とてもいい探鳥地でした!
三番瀬は一年中楽しめるバードウォッチングスポット!
みんなもぜひ楽しんでみてね!
今回使用したカメラ
干潟の観察では小型軽量のカメラがおすすめ!
防塵防滴のOMSYSTEM OM-1なら三脚いらずでとても快適でした。
被写体認識AF(オートフォーカス)「鳥」で、自動的に鳥にピントを合わせてくれるので飛んでいる鳥もバッチリ撮れます。