くちばしが黄色で白黒の鳥→ムクドリってどんな鳥?
こんにちは!ムーアです!
都市公園で野鳥観察の講師をしているよ!
今回は野鳥の解説です。
道端で嘴(くちばし)と脚(あし)が黄色い、白黒の鳥が歩いてた!
すっごく近くにいても逃げなかったね!
なんて経験、あるんじゃないでしょうか?
というかこのページにたどり着いた方はきっとそんな方でしょう。笑
日本の身近な場所で、すぐ近くで見られたなら恐らくムクドリでしょう!
ということで、ムクドリについて解説します。
ムクドリとは
日本全国で普通に見られるムクドリくらいの大きさの鳥。
そりゃムクドリだからな!
冬は駅前に大群のねぐらを作ったり、古い家の雨戸の戸袋に巣を作ったり、人の暮らしとも密接に関わって暮らしている鳥です。
なので、歩いているとすぐ足元を歩いていたり、電線にたくさん留まっていたり、見かける機会が多いとっても身近な鳥です。
ムクドリの見た目
見た目はこんな感じ。
・嘴と脚は黄色
・ほっぺたが白い
・身体は全体に白黒
・飛ぶと三角形
・飛ぶと腰が白く見える
ムクドリの顔の模様
眼からほっぺた(耳のあたり)まで白い部分がありますが、個体差が大きく結構印象が変わります。
まだら模様みたいな子もいるよ
オスとメス、幼鳥の違い
図鑑では雌雄ほぼ同色(オスメスで同じ色)と書かれていることが多いですが、見慣れてくると見分けられるかも。
こんな感じで、胸まで黒い部分があればオスである可能性が高いです。
オスは黒いエプロン付けてるみたいだね!
春〜夏の繁殖期は特にオスの黒が濃くなるので分かりやすいよ。
飛翔時の識別
飛んでる鳥を見分けるのはなかなか難しいですが、こちらも慣れると案外分かります。
尾羽が短めで、形が三角形ぽく見えます。
また、背中側が見えれば腰が白いのが目立つので、ここにも注目してみましょう。
また、ヒヨドリやハクセキレイのように波状飛行はあまりせず、紙ヒコーキのようにスーッと飛んでいる事が多いです。
形も三角形で紙ヒコーキみたいだね
ムクドリの可愛いポイント
ムクドリを見つけたら目で追いかけてみよう!
動きや仕草、表情豊かでなかなか面白いです。
餌を探す
ムクドリの必殺技、「突き刺し開き」!
閉じた嘴を地面や落ち葉に突き刺し、嘴を開いてこじ開ける、得意技です。
よ〜く見てるとこれを繰り返しながら歩いています。
水浴び
ムクドリは水浴び好き。
川沿いにいた群れが一斉に川に降りて水浴びし出すような光景に出会うことも。
壮観だ!
群れで行動
繁殖期以外は群れで行動するムクドリ。
ひしめきあっている姿はなんとも可愛らしいですね。
ムクドリの生活史
ムクドリに限らず、多くの鳥は繁殖期とそれ以外で大きく行動が変わります。
繁殖期
ムクドリの繁殖期は3月下旬から7月頃。
これまで大きな群れで生活していたのが、オスメスがペアになって行動しだします。
巣は樹洞や建物の隙間など、入口が狭い穴の中。
なかなか良い物件は少ないみたいで、ムクドリ同士で巣穴の取り合いが発生しています。
親が巣に戻ってきたと思ったら、別のムクドリが荒らしに来ただけだった!なんてことも
厳しい世界なんだね〜!
非繁殖期
無事にヒナが巣立ったファミリーから、群れとして合流しだし夏の終わり頃には大きな群れに成長します。
ここから冬の間は基本的には群れで生活。
駅前や街路樹に群れでねぐらを作るのもこの時期ですね。
繁殖期は家に巣を作るから迷惑がられ、非繁殖期は駅のねぐらで迷惑がられるよ。
せ…世知辛い…!
写真で野鳥識別アプリ
ムクドリが分かるようになると、「それ以外の鳥」が目につくようになってきます。
ムクドリじゃない鳥がいる!
そんな時はスマホでパシャっと撮影し、アプリで種類を調べてみましょう。
ダウンロードして、無料期間が1週間あるのでぜひ試してみてください!
スマホの写真でも割と識別してくれるんだね!
ちょー便利!
参考文献
本記事作成にあたって参考にした文献はこちら。
こちらは日本の野鳥のイラスト図鑑です。
オスメス幼鳥、夏羽冬羽など、写真では揃いづらいものまで丁寧に描かれているのでとても参考になります。
ムクドリの繁殖生態についてはこちらから。
身近な野鳥の面白い生態がぎっしり詰まった良い本です。
こちらは有名な写真図鑑。ムーアは愛用してもうボロボロ。
基本情報はこちらを参考にしました!
ムクドリをきっかけに野鳥に興味が湧いたら、ぜひいろんな鳥を観察してみてくださいね。
バードウォッチングは楽しいぞ!