バードウォッチングアプリ「eBird」「Merlin」が超優秀!早速レビュー!
どうも!
都市公園で野鳥観察の講師を務めるムーアです!
先日Twitterで話題になった日本野鳥の会が11月1日に公開したアプリ、「eBird」「Merlin」の日本語版。
早速試してきたのでレビュー記事という形で共有してみたいと思います!
eBirdとは?
そもそもどんなアプリなの?
eBirdは観察した野鳥をリストにして管理できるアプリ!
自分が見た鳥を記録できるのはもちろん、多くのバードウォッチャーの観察記録が蓄積されており、
「あの鳥が見てみたい!」
という時にどこへ行けばいいかも検索できる優れもの。
自分だけのリストも作れるから、フィールドノートのように見返して楽しめるよ!
そもそもeBirdは米コーネル大学鳥類学研究室が運営する研究プロジェクト。世界中のバードウォッチャーの観察記録を蓄積して、研究や保護に役立てています。
Merlinとは?
Merlinは優秀な野鳥識別アプリだよ!
見た鳥の種類が分かるの!?
すごい!
MerlinはeBirdで蓄積された野鳥のデータと連動し、現在地の野鳥情報から大きさや色などで種を判別するアプリ。
撮影が出来ている時は画像から、音声が録音できる場合は声からもそれぞれ識別してくれます。
初心者の方にはかなり便利なアプリと思われるので、早速使用感をレビューしてみましょう!
※2022年4月追記:野鳥識別にはこちらのアプリもおすすめ!
eBird&Merlin使ってみた
今回は埼玉の秋ヶ瀬公園にやって来ました!比較的有名な探鳥地で、eBirdにも「ホットスポット」として登録されています。
到着して出発!はじめにeBirdを起動します。
ストップウォッチが起動し、バードウォッチングをしている時間を記録します。
歩き出すと「キチキチキチ…」という声が。藪の中を眺めると
鳥だ!スズメよりちょい大きいかな?
ここでMerlinを起動!
「識別を開始する」
→「見た場所は?」
※現在地しか選べない仕様のようです(11月4日現在)
→「大きさは?」
→「主な色は?」
→「いた環境は?」
と選んでいくと…
モズだ!
となるわけですね!
これ、観察した鳥の種類を絞り込んでいく時にムーア(というかベテランバードウォッチャー)が脳内でやっていることと同じなんですよね。
種類が分かったらeBirdに記録するよ!
+を押してモズの数を1にします。
こんな感じで見た鳥とその数をカウントしていきましょう!
シジュウカラだ!
見つけた鳥をどんどん記録していきます!
大きな鳥!あ〜飛んじゃった!
そんな時もMerlinを使えば…
アオサギ!
わかりやすい鳥なら迷うことは無さそうです!
そんなこんなで1時間経過!
63分で12種類を観察できました!
個体数や地図情報も記録できます。
どんなルートで回ったかも分かりますね!
これをeBird上で送信するとリストが共有されます。
後で見返してもいいし、なによりMerlinで見た鳥の候補を出してくれるのが素晴らしい!
eBird&Merlinで気をつけること
eBirdに投稿する情報
野鳥の観察情報は研究や保護に役立つ一方で、野鳥や観察地の住人に迷惑をかけることも。
繁殖中の野鳥は人の気配に敏感になることも多く、人が集まると巣を放棄して逃げてしまうことも。繁殖中でなくても、珍しい1羽の鳥を大勢で囲むのは鳥にとっては迷惑な話でしょう。
また、三脚を立てて公園の一部や道を塞いでしまうようなこともあります。それが原因で撮影禁止、立入禁止になってしまうことも。
そのような事が考えられる場所、種類は投稿・共有すべきでないかもしれません。
eBirdでの個人情報
最初の登録時に氏名を入力しますが(変更可能)、リストを送信すると観察種数に応じて氏名が地区のランキングに表示されるようになります。
どこで鳥を見ているかが分かってしまうため、本名を公開したくない場合はニックネームが良いかもしれません。姓と名で欄が別ですが。
音声識別は微妙?
ウグイスの地鳴き「ジッジッ」という声が聴こえたので、録音して検索をかけてみましたが…
という感じで認識されませんでした。
ですが、eBird使用者が増えて音声記録が蓄積されれば精度も向上するでしょう。
まとめ
リストはフィールドノートで記録している方も多いでしょう。ムーアもそうです。
それが研究や保全に役立つと思うとワクワクしますね!アプリ上で沢山の観察記録が見られるのも画期的。
Merlinは初心者の方が種類を絞り込むのに最適!
是非使ってみてくださいね!
アプリのダウンロードはこちら↓