白黒で足が速い鳥の正体!駐車場でよく見るハクセキレイってどんな鳥?
こんにちは!
自然解説員のムーアです!
今回は駐車場のアイドル、ハクセキレイを紹介していくよ!
結論からいうと、
・駐車場(コンビニなど)で
・白黒の
・足が速い
・小鳥(20cmくらい)
を見かけたら、99%ハクセキレイという鳥ですね!
この鳥、警戒心が薄くて街中でもたくさん見られる可愛い鳥なので、その特徴や魅力、可愛いポイントをギュッと詰め込んで紹介していきます!
ハクセキレイってどんな鳥?
一言でいうならちょこちょこ動く可愛いやつって感じですかね〜。
マジメにやって〜!笑
ハクセキレイ基本情報
はい。ハクセキレイは1年を通して日本全国に分布する約21cmの小鳥です。
尾羽を上下に動かしながら、素早く地面を走っている姿をよく見かけます。
雑食ですが主な餌は昆虫。小さな虫を器用に捕まえて食べます。川の近くで見るハクセキレイは、水中の川虫や川の上を飛ぶ小さな虫をフライングキャッチすることも。
なぜ駐車場にいる?
本来は水辺で小さな虫を食べるハクセキレイですが、ヒトの生活にあわせて街中に進出し、コンビニの駐車場などで見る個体はヒトの出すパンくずなどを狙っているようです。
ヒトに対する警戒心が低く、ほかのセキレイ類よりも水辺に依存しないので街中でもよく見る鳥になったんですね。
最近ではスズメより身近な存在かもね!
ハクセキレイの色、イロイロ
そんなハクセキレイですが、オスメスで色が異なり、さらに夏と冬でも色が異なります。ついでに産まれたばかりの幼鳥(ようちょう)も色が違います。
つまり、
色でオスかメスか分かっちゃうんですね!
よく見る鳥がオスかメスか分かるだけでも観察がぐっと楽しくなるよ!
おもしろそう!
では見分け方をご紹介!
頭の色と、背中の色の組み合わせで分かります。このページを保存しておいて、ハクセキレイを見かけたら見返してみてくださいね!
オス 夏羽
メス 夏羽
オス 冬羽
※ちなみに嘴(くちばし)根本が黄色いとその年生まれの若いオス。
メス 冬羽
幼鳥
とまぁ、こんな感じです。
夏羽、冬羽というのはその名の通り夏と冬で羽が生え変わり色が変わります。
例外的に個体差があったり、春や秋は抜け変わり途中だったりと微妙な色のハクセキレイもいますので、推理しながら楽しんでみてください。
他の鳥が気になったら
もしハクセキレイ以外の鳥も気になったら、アプリで調べてみましょう!
Picture Bird – 撮ったら、判る–1秒鳥図鑑
Next Vision Limited無料posted withアプリーチ
こちらのアプリ、写真から世界中の鳥の種名(種類の名前)や生態を教えてくれる超便利なアプリ!
スマホの写真からでも、
こんな感じで鳥の形と色がなんとなく写ってればいけます!
詳しい使い方はこちらの記事を参考に!
年間3,300円の有料アプリですが、無料で使う方法も書いてありますよ〜(インストールしたら7日間無料お試しを選ぼう!)
日本の鳥図鑑だけでも4,000円くらいするから、有料プランでもお得感あるけどね!
ハクセキレイの可愛いポイント
さてさて、オスメスや夏羽、冬羽が見分けられたらじっくり観察してみましょう。
個人的にハクセキレイの可愛いポイントを紹介していきます!
尾羽ふりふり
制止している時に、尾羽を上下に振るんですよね!
ピコピコピコピコ…って。
あざとい…
可愛すぎか?
ぶりっ子してる訳ではなく、どうやら日常的に行う警戒の仕草である、といわれています(はっきりとは分かっていません)。
尾羽に気をそらせて攻撃をかわそうとしているのかもしれませんね。
なるほど、警戒のために一生懸命振ってるんだね!
ますます可愛いわ!
高速ダッシュ!
鳥の歩行には2種類あって、
・ホッピング
→両足そろえてぴょんぴょん飛ぶ
・ウォーキング
→脚を交互に出して歩く
があるんです。ハクセキレイは後者のウォーキングタイプ。
なんですが、このウォーキングがめちゃくちゃ早いんです。そりゃもう走ってるところを初めて見たら笑っちゃうくらい速い動きで、脚が見えないくらい。
高速ダッシュ、一見の価値あり!
餌つっつき!
尾羽を振りながら高速で歩き、地面を突っつきながら動くのがハクセキレイ!
これは餌を探しているのですが、走りながらあっちをつんつん、こっちをつんつんしてて可愛い。
眺めていると「そんなとこに何かあるんか?」と思っちゃいますが、小さな虫や植物のタネなどいろいろつまんでいるみたいです。通り過ぎた後に何をつついていたのか見てみるのも面白いですよ。
鳴き声
ハクセキレイは波のように飛びながら「チチン、チチン」と鳴きます。
見かけたらぜひ聴いてみて下さい。そしてできれば覚えていただくと、春に鳴くさえずりに驚くでしょう。
それはそれは美しい声で、ホントにハクセキレイ!?と思うほど。春先にだけ聴けるというのもおつですな。
ハクセキレイとの関わり方
可愛い可愛いと紹介してきたハクセキレイ。
個体によってはハクセキレイの方から近づいてきたり、とても人に慣れる鳥です。お店の中に入ってきた!なんて話も聞きます。
ところが、川で見かけるハクセキレイは不用意に近づくとすぐに飛んで逃げてしまいます。本来の姿はこちらなのかもしれません。
適応力の高さから、都市部にも進出し数も増えてきたハクセキレイ。
人の近くで暮らす可愛い鳥ですが、決して餌をやったり触ったりしないように気をつけましょう。
パンくずなどの餌は鳥の体に悪く、無責任な餌やりはハクセキレイの餌をとる能力を衰えさせます。
また、手の届く距離でも触ってしまえば感染症を媒介したり、爪や嘴(くちばし)で怪我をするかもしれません。
ほどよい距離感でハクセキレイの観察を楽しんでね!
野鳥の観察に興味を持ったらこちらの記事へ!